2009年06月09日

宮廷経済と人民経済

北朝鮮の経済は、どう回っているのか(日経BP・古森 義久の“外交弱小国”日本の安全保障を考える)

国民経済は破綻している一方で、核兵器やミサイル開発に邁進する北朝鮮。その実態を北朝鮮政府機関の元幹部が明らかにする。

(記事より)
 ワシントンでは金氏に二度、インタビューして、見解を詳しく聞いた。その発言の要旨は以下のとおりだった。

「北朝鮮の経済は内閣が統括する『人民経済』と、外貨を得る企業や産業のほぼすべてと兵器産業を統括する『宮廷経済』とが相互に切り離された形で存在する。『宮廷経済』は外貨に全面的に依存し、朝鮮労働党中央委員会を経て金正日総書記に直接に支配され、その政治・軍事独裁体制を支えている」

「『宮廷経済』には金の鉱山や精錬所、銀やスズの鉱山と精錬所、平壌の外国人向け百貨店から始まり、ウニ、ナマコ、タコ、貝類、魚類などの海産物、マツタケなどの輸出食品にいたる外貨獲得が可能なあらゆる経済単位が組み込まれている。こうした関連の経済単位は外貨の収入をすべて労働党中央委員会を経て、金正日総書記に報告し、上納する」

「『宮廷経済』で集まる外貨の大半は『革命資金』と呼ばれる枠内に移され、その支出配分は金正日総書記がすべて決める。その用途は金書記の家族、親族の豊かな生活の保持や、労働党や人民軍の幹部たちの生活の保持と贈答品の供与を継続していくことのほか、軍事態勢の保持となる。核兵器や弾道ミサイルの開発の経費もこの『革命資金』からの外貨が当てられる」

「『人民経済』はこの『宮廷経済』とはまったく別個にウォン貨で機能しており、外国からの援助は『宮廷経済』に流入するだけで、一般国民への利益とはならない」


「北朝鮮社会は王族―両班(貴族)―平民―白丁(奴隷)で構成された李氏朝鮮と同じ」という解釈を見たことがある。つまり王族は金正日一族、両班はその側近、平民は一般国民で、白丁は脱北者予備軍に当たるというわけだ。

その解釈では、北朝鮮に流入する富は側近以上に吸い上げられて一般国民に行き渡ることはなく、奴隷扱いの脱北者予備軍が現実に脱北しようとも痛くも痒くもない、というものだったが、この証言はこの解釈を裏付けるものといえる。
posted by かせっち at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

日韓スワップ取極のまとめ

日韓スワップ一時的増額の件(新世紀のビッグブラザーへ blog)

三橋貴明氏による経済的実務面からみたまとめ。

(エントリより)
 詳細に入る前におさらいです。
■通貨スワップとは、自国の通貨を担保に、他国の通貨を数ヶ月のあいだ借り入れる(つまり交換、両替する)契約であり、無償援助でもなければ融資ですらない
■数ヵ月後、両国は交換した互いの通貨を当初定めた為替レート(最初の両替時)で再度両替し、精算する。この際に、互いの為替レートがどのようになっていようと、当初定めたレートで精算しなければならない
■スワップ精算時に、例えば自国通貨が大幅に下落しており、スワップ対象の通貨を用意できなかった場合、債務不履行(デフォルト)となる
 つまり、100円1500ウォン時に100億円分のスワップを行うと、精算時に100円3000ウォンになっていようと、韓国銀行は100億円分の「円」を用意しなければならないわけです。韓銀が100億円分の円を調達できない場合、デフォルトとなります。

 今回の日銀の通貨スワップ一時的増額ですが、興味深い点は以下の二点です。

(1) ドルではなく「円」の増額である。<略>
(2) 期限がFRBのドルスワップと同じく2009年4月末までの時限措置となっている。<略>

 今回の日銀の狙いを整理してみましょう。

■ドルではなく円を対象としたことで、韓国銀行が対ドルの為替防衛を行おうとしたとき、円をドルに両替する必要が生じ、円高圧力の緩和が見込める。<略>
日本の対韓輸出業者への支援。<略>


日本としてはIMFへの1000億ドル出資と同じく中々の妙手である一方、韓国にとっては「時限爆弾がセットされた」との評価も。更に言えば「王手飛車取りを決められて、飛車を逃がす」のが彼らだからなぁ…


歴史に学べ(月見櫓)

feita氏による政治・外交面から見た意味合い。

(エントリより)
しかし今回私が個人的に強く問題視するのは、「日本と中国が、破綻しかけている韓国に対する影響力を牽制しあう」ということです。この図式は、あまりにもかつての日清戦争前夜に酷似しております。

あの戦争を経て、日本は朝鮮と深く関わらざるを得なくなり、とうとう最後には日本史上痛恨の失策とも言うべき日韓併合に至ってしまいます。

歴史は繰り返すと言いますが、同時に私たちは歴史から学ぶことも出来ます。

確かに中国が朝鮮半島での影響力を強めることによって、日本に対する脅威が増すことになるかもしれません。しかしその脅威を回避するために日本が朝鮮を支え援けたことで、日本は100年を経てなお拭い切れないダメージを受けました。それを鑑みると、朝鮮半島に絡んで日本が中国と牽制を交わすことは、私には非常に危険な徴候に感じられます。

日本は今一度、歴史を振り返って、韓国に対する態度を決するべきではないかと思います。


朝鮮半島を舞台にした、日本と中国のグレートゲーム再び?
posted by かせっち at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月11日

日経によるまとめ

ウォン防衛に必死の韓国(日経・NET EYE プロの視点)

もう何度も取り上げてる韓国経済危機説だが、日経が取り上げたので。まぁ、ここ数日は1$=1400ウォン前後で踏ん張ってるけどね。

(記事より)
 韓国の通貨、ウォンが売られ続けている。ウォンは2008年11月24日には1ドル=1513ウォンまで下げた。経済危機(97年)当時の水準だ。市場で韓国に対する不安感が増しているのだ。

 危機以降の最高値は2007年10月31日の同=900.7ウォンだった。1年と1か月でウォンの価値は40%減じたことになる。国際的な信用収縮の大波をかぶるアジア通貨の中でも、もっとも大きな下落幅だ。この間、じりじりと、時には1日に10%も、絶え間なくウォンは下げてきたのだ。

 「韓国への懸念」があちこちで語られ始めたのは2007年秋、ウォンが最高値をつけたころだ。急速な原油高により、2008年以降、韓国の経常収支は構造的な赤字に陥るとの予測が広がった。外債も急カーブを描いて増えていたこともあって、市場関係者は「韓国は再び、97年の経済危機と似た構図に陥りつつあるのではないか」と神経を尖らせた。


記事の前半部は以前から言われていたことだが、後半部の「短期外債の半分は中国人が保有」と「北朝鮮リスク」が目新しいところかな。

参考:
また日経か?日韓通貨スワップ拡大?(新世紀のビッグブラザーへ blog)

韓国経済危機説(当ブログ記事)
そしてまた伝説に…?(当ブログ記事)
posted by かせっち at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月14日

韓国経済危機説

韓国経済“崩壊”危機…止まらぬウォン安、年末要注意(産経iza!)

まぁ、三橋氏などが何度も言われていることなので特段目新しいこともないが、それが表のメディアに露出したことと、件の三橋氏がインタビューされていたので。

(記事より)
 日本が円高に目を奪われている中、隣の韓国が異様な状況に見舞われている。極端なウォン安がとどまらないのだ。韓国側は豊富な外貨準備高があり、「通貨危機はない」と強弁するが、韓国経済は致命的な構造的欠陥を抱える。1997年の通貨危機再来の恐怖が韓国を覆っている。

<略>

 ただ、ウォン安なら輸出で稼ぐ韓国にとって有利なはず。だが、日本の技術に依存する韓国製造業は日本から輸入した部品を組み立て輸出するため、極度の円高で9月時点で対日貿易赤字が2兆5900億円と皮肉にも対日貿易赤字ばかりがかさむ産業構造上の弱点を抱えている。

 三橋氏は「真綿で首を絞められるように少しずつウォン安が進んでいるのが以前の通貨危機との違い。サプライズ政策で寿命を延ばしているが、国民が一斉にウォンをドルに替え始めた瞬間パニックになる」と警告する。特に企業の決算などでドル需要が高まる年末が要注意で、韓国は最大の正念場を迎える。


参考:
ドル―ウォンの為替レート(stooq)
posted by かせっち at 21:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月18日

そしてまた伝説に…?

ヤバいヤバいと言われ続けてきた韓国経済も、昨今の金融危機で遂にのっぴきならない状況に追い込まれたようである。金融危機の初期段階では独歩安だったドルにさえも下げていた韓国の通貨ウォンは、その後もドルに対して下げ止まらない。

輸入価格の高騰を招く過剰なウォン安は、世界的な高騰している資源・食料の輸入価格を更に押し上げる。また外貨建て債務の返済額をも押し上げるため、返済や借り換えに問題を生じることは既に2ちゃんねるなどで指摘されるところ。

そのため韓国当局はドル売り介入でウォン高に振ろうとしているが、その原資となる外貨準備に問題があるとされる。外貨準備のうち換金可能な外貨(流動性外貨)は多くなく、このまま介入を続ければ流動性外貨が枯渇するのは時間の問題と見られている。

これに対し韓国当局は流動性外貨の不足を一貫して否定し続けてきたが、ここに来て国民や民間企業にドルの供出要請やウォン→ドル換金を自粛させるような措置を連発。これを以って流動性外貨の不足は公になったも同然になった。

そして10月10日、事件は起きる。それまでドルに対して順調に(笑)値を下げていたウォンが一瞬にして200ウォン以上も暴騰したのだ。韓国当局の介入ですら止められなかったウォン安圧力を一体誰が反転させたのか?

どうやらサムスン、ヒュンダイ、ポスコといった韓国の民間企業が保有するドルを放出させたというのが事の真相のようである。つまり韓国当局はドル売り介入のために民間企業の虎の子のドルすら供出させたのである。

2004年初頭の円高圧力に対抗して行われた日銀の為替介入は、一日に1兆円をつぎ込み30日間ぶっ続けで行われた。その威力は凄まじく、為替操作で利益を上げようとしたヘッジファンドを次々と血祭りに上げたことから「日銀砲」という異名がついた。

以来2ちゃんねるなどでは「日銀砲」の例に倣い、為替介入することを「○○砲」と呼んでいる。例えば韓国の中央銀行である韓国銀行が行う介入は「韓銀砲」と呼ばれている。無論、その威力は日銀砲に比べるべくもないが…(笑)

そして今回のドル売り介入は、国民や民間企業の手持ちのドルすら掻き集めて行われたため、2ちゃんねるなどでは「国民総動員砲」「国家総動員砲」と命名されている。個人的には「国家総動員砲」の方が上手いと思う(笑)

しかしこの「国家総動員砲」を発射したツケを大きいようである。「国家総動員」しなければならないほど流動性外貨が枯渇していることを満天下に知らしめただけでなく、企業保有外貨もヘッジファンドの的に差し出してしまったのである。

韓国をしゃぶり尽くす禿鷹ファンドの悪魔のシナリオ(日本が好きなだけなんだよ)

(エントリより)
しかし、先にも述べたように、昨日からの報道で韓国為替市場に大手企業の外貨が参加したのは承知の通りである。これは海外ヘッジファンドにとっては千載一遇のチャンスである。なぜなら、普通は企業運営に絶対必要な外貨は企業の奥底に大事に保管され、その時が来るまで決して表に出ないのである。だから海外ヘッジファンドも、この外貨を手に入れるのは至難の業なのである。

その企業保有外貨が韓国為替市場と言う表舞台に出てきたのである。海外ヘッジファンドが食いつかないわけが無い。
posted by かせっち at 22:26| Comment(0) | TrackBack(1) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

いつか来た道

【記者手帳】「見ざる聞かざる」のソウル株式市場(朝鮮日報)

高騰を続ける韓国の株式市場ついて、株価下落を予想する悲観論者が非難され、楽観論ばかりが横行する予測に、記者は市場の不健全さを指摘する。

(記事より)
韓国銀行はコール金利を引き上げ、追加引き上げの可能性にも言及したが、株価はむしろ急騰している。原油高上がっても、ウォン高が続いても、投資家たちはひたすら「もっと上がる」と見込んで投資している。韓国証券のある支店長は「中年の主婦が個人年金を解約し、株式投資につぎ込もうとするのを止めたが、話を聞いてくれなかった」と話す。


うわ、完全にイッちゃってるぜ、こいつら。

まるで「あの頃」の日本を見るようだ。(呆)



利上げ、原油高、ウォン高と下げ材料が揃ってるのに、上昇する株価をおかしいとは思わんのかね?


参考:
本当はヤバイ!韓国経済(三橋貴明/彩図社)
韓国経済wktkスレまとめサイト Wiki
posted by かせっち at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

ザ・デイ・アフター

昨日紹介した「本当はヤバイ!韓国経済」を読んでいると、韓国経済には悲観的にならざるを得ない。多少割り引いて考えても、状況は「危機を回避できるか?」という段階はとうに過ぎ、「危機はいつ起きるか」という段階にあるように見えるからだ。

もし「その日」が年内に起きたとしたら、現在の盧武鉉政権にとって最大の打撃になることは言うまでもない。独善的な左翼的政策を推し進めた結果がこの有様と知れば、国民の非難は盧武鉉大統領と386世代の側近達に向けられるだろう。

同時に年末に行われる大統領選挙に決定的な影響を及ぼすだろう。既に与党陣営は盧武鉉大統領から距離を置いているが、「経済破綻を起こした責任は盧武鉉大統領と与党にある!」と野党候補者が宣伝すれば、与党陣営の候補者の勝つ目はほぼ無くなるだろう。

そしてこれは北朝鮮にも影響を及ぼすだろう。

現在北朝鮮が強気に出られているのは、太陽政策を掲げる盧武鉉政権の韓国が北朝鮮を支援しているからである。しかし韓国自身が経済破綻してしまえば自分の世話で精一杯で、北朝鮮を支援することなど二の次になるだろう。

実際、韓国の若者は同じ民族の北朝鮮を「没落した遠い親戚」くらいにしか思っていないという調査結果もある。既に別々の国家となって久しい両国において、韓国自身が経済破綻してもなお北朝鮮を支援するとしたら、国民は納得しないだろう。

また年末の大統領選において、前述の理由から野党陣営の大統領が選出されれば、その政権が反北政策を掲げることは必定。金大中、盧武鉉の二代に渡って続けられた太陽政策は終焉を向かえ、北朝鮮は大きな後ろ盾の一つを失うことになるだろう・・・

***

「その日」を迎えるきっかけは、円キャリー・トレードの清算と言われている。そして日銀が利上げを行うと、円キャリー・トレードの清算が始まると予想されている。そして日銀が利上げを行うタイミングは参議院選挙の後と専らの噂。


8月以降、何かが起きる?
posted by かせっち at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

本当はヤバイ!韓国経済

本当はヤバイ!韓国経済(三橋貴明/彩図社)

(第1章より)
この韓国の「年間輸出額3000億ドル突破!」からも分かるように、見出しの数字や文句だけを眺め、何となく理解した気になっていると、とんでもない判断のミスを招くことになる。各指標の意味を理解し、その数字の「本当の意味」を解析していかなければ、各数値、指標の真の姿は見えてこない。新聞や政府発表は、表の数字だけを報道するのみであり、誰もその本当の意味を教えてはくれない。だが、少なくとも国際収支と、その周囲の経済統計を正確に理解することで、新聞紙上で発表される数字が実際には何を意味しているのか、現実の経済の中で一体何が起きているのかを正しく認識する手助けにはなるであろう。これは、筆者が本書を執筆しようと思い立った理由の1つでもある。


2ちゃんねるの韓国経済スレの常連「三つ子の赤字神」こと三橋貴明氏が、新聞紙上で踊る経済指標の意味するところを、韓国経済を題材にして分かりやすく解説した書。

「決して韓国を揶揄することが目的ではない」という建前ではあるが(笑)、「ここまで典型的な、明確に近未来の破綻を示す国際収支にはお目に掛かったことがない」と氏に言わしめる程、韓国経済はヤバイ状況にあるという。

氏の本業である中小企業診断士が企業の財務体質を分析するように、第1部では韓国経済の国際収支の数字を一つ一つ調べていき、第2部ではその数字と韓国の主要新聞のニュースをつき合わせ、ヤバイ状況を生み出した韓国社会の原因を抉り出していく。

「ウォン高」→「輸出企業不振」→「経常収支赤字化」→「国内の資金不足」→「短期外債急増」→「資本収支黒字増加」→「ウォン高」…、という無限ループの意味するところがわからない人向けの入門書なので、2ちゃんのスレの内容からはかなりはしょっている。

詳しく知りたい人はまとめサイトをどうぞ。


参考:
韓国経済wktkスレまとめサイト Wiki
韓国経済崩壊を読み解くには(Doronpaの独り言)
posted by かせっち at 21:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 韓国・朝鮮(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。