2012年07月20日

団塊の正体

団塊世代の利己的合理主義(BLOGOS)

先日の反原発集会に集まった往時の全共闘世代、そして団塊の連中の同窓会気分を見て。

(記事より)
 団塊世代は合理的である。学生時代は空想的リベラル、現役社会人時代は現実的保守、そして引退時代は懐古的リベラルと、徹底した利己的合理主義で生きてきた。そこに次世代を思う歴史の連続性は存在しない。

(略)

 その点で、団塊世代とはまさに贅沢三昧の人生であった。学生時代は空想的リベラルとなり、学生運動にうつつを抜かしていた。ところが、いざ社会人になると、一転して現実的保守となり、「資本主義」の中で豊かになっていった。原発による電力を含む大量消費社会の実現も、団塊世代が牽引したものである。

 意外に思われるかもしれないが、現役社会人時代の団塊世代は、結構多くの人が自民党を支持していた。団塊世代に支持された自民党は、公共事業による土建バラマキを行った。この土建バラマキは、現役世代である団塊世代にとって、ダイレクトに雇用創出、所得増加へとつながっていった。

 ところが、自分たちの引退が近づくと、団塊世代は土建バラマキを批判し、「そんなムダなカネがあるなら福祉を充実させろ」と言い出した。引退すれば、土建バラマキのうま味は減る。将来世代のための社会資本整備なんか知ったことではない。年金、医療、介護のためのカネをいかに政治的に自分たちにたぐり寄せるか。それが団塊世代の最大関心事となり、現在もそのための政治闘争(事業仕分け、消費税増税という名の福祉バラマキ)は続いている。
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2011年08月09日

団塊の治世

団塊の世代が日本を滅ぼす(散歩道)

(エントリより)
団塊“お花畑組”総理が国を滅ぼす

 安倍政権発足当初、ある政治評論家にインタビューをしたところ、「団塊世代には人材がいない。団塊世代を飛ばして世代交代は進む」と言われた。乱暴な世代論だな、と当時は思っていたのだが、「鳩菅」という団塊総理を経験した今、その政治評論家の言葉が非常に重く感じられる。

<略>

 民主党に肩入れしてきた朝日新聞も、「鳩菅」を団塊世代の代表として、意識的に後押ししてきた。政権交代直後には、若宮啓文氏(1948年生まれの団塊世代)が、次のようなコラムを書いている。

「団塊の世代がついに政権についた。歴史的政権交代が実現した日にそんな感慨を覚えたのは、私自身もこの世代だからだろうか。新たな首相は1947年2月生まれの鳩山由紀夫氏(62)である。
『鳩菅』コンビで民主党をつくった副総理の菅直人氏(62)も46年10月生まれの同学年。東工大で学生運動のリーダーをし、市民運動を経て国政に挑んだ経歴はミスター団塊の趣だ。『自民党を倒して政権をとる』と大言壮語して30年余。伸子夫人が『これで私も、詐欺師の嫁さんと言われないで済む』と笑ったそうな。
 平野博文官房長官(60)、千葉景子法相(61)、赤松広隆農水相(61)らもこの世代。東大闘争に加わった仙谷由人・行政刷新会議担当相(63)は準・団塊組か。これは相当な『団塊の布陣』である。(略)
 それというのも自民党のせいだ。3年前、首相の座は小泉純一郎氏(67)からいきなり安倍晋三氏(55)に若返ったが、これが失敗するや福田康夫(73)、麻生太郎(69)の両氏に逆戻り。団塊世代は頭を飛び越されてばかりなのだ」(2009年10月8日付朝日新聞より)

 このコラムには、団塊お花畑組のルサンチマンがよく表れている。朝日新聞が安倍政権をひどくバッシングしたのは、イデオロギー的な対立ということ以上に、「団塊世代は頭を飛び越されてばかり」という、いかにもミーイズムな動機があったのかもしれない。そんな彼らにしてみれば、「団塊の布陣」を敷いた民主党政権の誕生は、それまでのルサンチマンを晴らす最高の瞬間だっただろう。

<略>

http://miyajima.ne.jp/index.php?UID=1312254730


その団塊の世代に政治を任せた結果がこの2年間ですか

本当にありがとうございました
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2011年01月26日

本当の親孝行

news - 生まれなかった子の歳を数えてみる(404 Blog Not Found)

公的年金の年間支給額が50兆円を超えたという。これを支給を支える現役世代の数で割ると、子供が幼稚園入園から大学卒業までにかかる費用の年間平均に匹敵する。つまり現役世代は年金世代という「子供」をもう一人養育している計算になる。


そりゃ少子化にもなりますわな


(エントリより)
現在公的年金を受給しているみなさんにお伺いしたい。

あなたの老後の安心というのは、あなたの娘や息子の安心を奪ってまで得るべきものなのか、と。

もしかして生まれていたかも知れない、あなたの孫を奪ってまで得るべきものなのか、と。

年金をいくらもらおうが、いつまでもらおうが、我々はいつか死ぬ。

それでも安心して死ねるのだとしたら、その後にも我々の子供が生きているからではないのか?

私としては、子供たちの不安をよそに自らだけ安心して生き続けるより、然るべき時期に安心して死ねる社会を望む。不死ならぬ我らにとって、「親死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ」こそめでたき事なのだから。「親生きてることにしとく、子それにすがる。孫生まれぬ」というのは、社会的逆縁幇助でなければ何だというのか。


親を思う子の気持ち(幸か不幸か家族計画)

(エントリより)
524 名前:774号室の住人さん[sage] 投稿日:2006/02/21(火) 09:06:17 ID:XluxjeoQ
連投になるけどスマソ。

あのさ、あんまり関係ない話なんだけどさ。
ウチの親父が言ってたんだ。
「親にしてもらったことに対する感謝は、自分の子供に還元してやりなさい」って。
親が、実家が暖かいって思えたなら、俺らもそういう家庭を作っていかなきゃいけないと思うんだ。
人それぞれかもしれないけど、それが一番の親孝行になるんじゃないかな。


525 名前:774号室の住人さん[sage] 投稿日:2006/02/21(火) 23:02:34 ID:fODwAy+3
>>524
俺も似たようなことを聞いたことはある
育ててもらった恩なんて何十年何百年孝行しようと返せるもんじゃない
そんな暇があるなら、その分自分の子供に費やせって
立派に育って、立派に育てて、それが何よりの恩返しだってね

ただ、だからって親への思いやりや感謝の気持ちをないがしろにしていいってわけでは当然ないが


妻子を持たない自分ができる親孝行は、自分より若い世代を支援することではないか、と思う今日この頃。
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2010年03月17日

『嫌韓流』が語る世代間問題

『嫌韓流』作者のマンガ新刊 「日本の若者は高齢者の奴隷だ」(J-CASTニュース)

(記事より)
『嫌韓流』の著書で知られる漫画家・山野車輪さんが、マンガ『「若者奴隷」時代』を晋遊舎から出した。マンガでは余り扱われることのなかった「若者の貧困」をテーマに、増え続ける年金負担額などを例に、高齢者が若者を搾取していると指摘している。

山野さんは1971年生まれの団塊ジュニア世代。代表作に韓国との歴史問題や在日特権などを扱った『嫌韓流』などがある。

発売は2010年3月15日。今回のテーマは「若者の貧困」。表紙には、「『若肉老食』社会の到来」という文句が躍っている。老人が「若者は高齢者に一生貢いでいればいいんだよ!」と叫び、首に鎖を付けられた若者が「ジジババを殺らなきゃオレたちはこのままなのか!?」と困惑する、かなり強烈な表紙だ。


世代間問題を語る本は幾つかあるが、遂に漫画が取り上げたか、という感じ。


参考:
不戦敗(当ブログ記事)
敵に回せぬ世代(当ブログ記事)
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2009年08月20日

不戦敗

沈黙は損金 - 書評 - 若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?(404 Blog Not Found)

『若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?』の小飼弾氏による書評。

政治においてサイレント・マジョリティなど「黙って搾取されるだけの存在」に過ぎず、投票に行かないことにより、黙って搾取されることを自ら選択してきたのが若者であった、という話。

(エントリより)
本書のオビには、恐るべきグラフが登場する。60代の投票率、75%。20代の投票率、35%。確かに日本の若者は多数決でも勝てなくなりつつはあっても、これほどの差はない。実際世代人口で最も多いのは、団塊ジュニアの世代であって、60代ではない。ゼロ年代の最後の年である今年は、その意味で若者が「数の力で勝てる」最後のチャンスであるにも関わらず、若者は「不戦敗」を続けてきたのだ。

本書は、その理由も解説している。「合理的棄権仮説」と「合理的無知仮説」だ。どちらも「どうせ説」とまとめられるだろう。「どうせ投票しても落選する」「どうせ感心を持ったところで無視される」。それなら投票に行っても行かなくても同じだろう、と。

違うのである。「どうせ」を受け入れること自体が、搾取の受け入れを了承したことになってしまうのだ。


参考:
地方選挙に感じる事(CNET Japanブログ・今こそ起業の時)
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2009年08月12日

ワカモノ・マニフェスト

日本は「老人政党」ばかり 若者目線によるマニフェスト発表(J-CASTニュース)

(記事より)
20代と30代の政治家や研究者、官僚などでつくる「ワカモノ・マニフェスト策定委員会」は2009年8月11日、若者と高齢者の「世代間格差」を克服するための政策をまとめた「ワカモノ・マニフェスト」を発表した。労働・雇用や財政・社会保障など4つの分野について、若者の目線による政策を提言した。

<略>

ワカモノ・マニフェストの要旨

■ 労働・雇用
1 人材市場流動化のため、労働条件の不利益変更と解雇ルールの明文化
2 大手企業への非正規雇用労働者からの採用枠義務づけ
3 流動化前提での、同一労働同一賃金の法制化
4 雇用調整助成金の廃止
5 退職金優遇税制の廃止
6 全労働者対象の、再就職訓練と雇用保険のセット

■ 財政・社会保障
1 世代間格差を是正するため、世代間公平に冠する基本法を制定
2 社会保障の受益と負担の調整を担う独立機関の設置
3 受益水準やベース財源(公債除く)を政治が決定し、社会保障予算をハード化
4 世代間公平の観点から、社会保障に事前積立を導入
5 公債残高の対GDP比引き下げのため、消費税などを増税

■ 若者参画
1 ユース・デモクラシー政策を包括する若者参画基本法を制定
2 若者政策全般を確実に実現するための若者政策担当大臣を設置
3 16歳選挙権の実現と被選挙権年齢の成人年齢への引き下げ
4 参議院への世代別選挙区制度の導入
5 義務教育への政治教育の導入

■ 家族・教育・子育て
1 若者向け社会保護支出の対GDP比を引き上げ
2 給付つき税額控除などによって子育て世帯への再分配を強化
3 公教育の立て直し
4 仕事と育児の両立支援・ワークライフバランス施策の推進


その内容に疑問符をつけるものも散見されるものの、「若者目線」でのマニフェスト提言という動きが出たこと自体は評価しよう。今回の内容は内政ばかりなので、国防・外交も提言してもらいたいものだ。
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2009年08月06日

敵に回せぬ世代

「団塊の世代」を敵にまわす施策は誰も掲げれない(木走日記)

政府に払う金と政府から得る金の損得勘定を世代別に明らかにする、世代会計モデルのお話。

(エントリより)
 はっきりいって、この世代会計では、ゼロサムゲーム的な性質を持っており、現存世代の生涯純負担が減少すると必ず将来世代の生涯純負担が増加しなければならず、逆に、将来世代の生涯純負担を減少させるためには現存世代の生涯純負担を増加させなければならない理屈になります。

 ここは消費税などの逆進性の伴う税ではなく、今の日本人で世代会計の恩恵を受けている「団塊の世代」を含む60才以上の高齢者を中心に負担バランスを調整すべきです。

 彼らが日本の貯蓄の大半を握っているのに、若い世代から絞った税金を支払うどころか受取るばかりなのは、納得がいきません。

 そしてもっともかわいそうなのは「将来世代」つまり、これから日本に生まれてくる子供たちです。

 同じ日本人なのに、社会保障ひとつとっても世代間で見ればここまで耐え難いほどの不均衡があるのを放置していいはずはありません。

 ・・・

 富裕層の老人から集中して国に還元するには、相続税を高めるなどの特効薬を含めいろいろなやり方が考えられます。

 ところがしかし、実は与党も野党もこの問題では、思考停止状態です、共犯者に成り下がっています。

 なぜならこの問題に触れることは「団塊の世代」を敵にまわすからです。

 この世代間格差を是正するには特に60歳以上の高齢者の中の特に富裕層に負担を求めることは避けて通れませんが、団塊の世代を含むこの層は、各党にとり全世代の中で最大の有権者数にあり、彼らの不評を買う政策をとなえれば選挙でしっぺ返しを食らうためにどの政党も大声でそれを主張することを躊躇してしまっています。

 一方犠牲者である若年者層は投票率も低いし、「将来世代」はそもそも選挙権を持っていません。

 ・・・

 このままでは私たちは「将来世代」に信じられない負担を負わすことになります。


参考:
腹を決める(当ブログ記事)
金融資産の偏在(当ブログ記事)
子泣き爺(当ブログ記事)
社会の逆ザヤ(当ブログ記事)
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2009年06月05日

レガシーコスト

テレビ映り(ぐっちーさんの金持ちまっしぐら)

GM破綻の遠因となったレガシーコストについて。

(エントリより)
今日の笑い話。
GMは結局レガシーコストで潰れたわけです。

レガシーコスト・・・
どんどん膨らむ高齢者の年金、そして医療保険。
これをまかなうために設備投資は当然のことながら、研究開発費も削りに削る。
ROEをあげるために元来バッファーになる筈の資産も切り売りしてしまう。
本来若い労働者に配分されるべき福利厚生費(今のOB連中は現役の説きは当たり前に得ていた程度もの)はすべてOBの経費に消えていく。
将来を支えるべき若い優秀な労働力やエンジニアはどんどん他社や他産業へとられていき益々ジリ貧になっていく・・・・・。

これ、どっかで聞いた話ですよね。

巨額のレガシーコストに押され、長い歴史の間に効率の悪い資金配分がはびこり、いつの間にかそのコストを賄うために増税論がとびかい、若い世代は不安ばかりで子供すら産みたがらない・・・・・

そう、日本とまったく一緒ですね。
日本は高齢化問題をこのまま放置していくならまさにレガシーコストに押されて倒産する企業になってしまいます。

そういう風に見ていくとGMを他山の石をしなければなりません。


参考:
社会の逆ザヤ(当ブログ記事)
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2009年05月27日

腹を決める

給付水準を落とさない年金システムはネズミ講。(大日本セキュリティ総合研究所)

『人口減少社会は怖くない』(原田 泰・鈴木 準/日本評論社)の書評。

(エントリより)
この本で指摘されていて思ったのですが、現役世代が年金世代を面倒見る年金システム、難しい言葉で言えば、現役世代からの「所得移転」で、年金世代の面倒を見るシステムはやがて破綻のやってくる「ネズミ講」のようですね。年金システムとネズミ講・マルチ商法を一緒にするのは乱暴な話ではあるのですが、「現役世代が年金世代を支えても負担にならなかった時代」(明治から昭和まで。本格的な年金システムが動き出したのは戦後だけれど。)の人口伸び率を続けていけば、2130年には日本の人口が4億7000万人になってしまいます。バブル経済と一緒で、どこかで調整されるモノなのです。給付水準を落とさない年金システムというのが、一種、ネズミ講的な側面を持っているのがお分かりになると思います。

<略>

結論として、全世代で負担していくしかないのです。幸い日本人には、死ぬまで社会参加したい、仕事をしたいという人が多く、退職をして、生きがいを無くした途端、認知症になる人が多いぐらいです。(これこそ、日本人最大の資産だと思います。)団塊の世代が60代に突入するわけですが、自分達の子供の世代、20、30代が非正規雇用による低所得で苦しんでいるのに、自分達だけが貪欲に高水準の年金給付を要望するなら、それこそ「日本の死」です。そんな不人情な人達ではないでしょう。自分達の子供の世代なのですから。

全世代がこの少子高齢化という過渡期を乗り越える為に、「腹を決める」しかないのです。

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2009年05月14日

ニュータイプ

今からやつらに任せろ - 書評 - デジタルネイティブが世界を変える(404 Blog Not Found)

生まれたときからデジタル環境が当たり前の世代の行動様式を書いた本『デジタルネイティブが世界を変える(原題:Grown up Digital)』の書評。

(エントリより)
以上の行動規範は、ネット前世代にとっても決して悪いこととは見なされない。むしろ美徳の方に分類されるだろう。しかし前世代にとっては、これらは美徳であると同時に、建前でもあった。自由もカスタマイズも情報操作も誠実性も娯楽もコラボレーションも、そしてイノベーションも、「大人の事情」の前には一歩譲ることになっている。

しかしネット世代にとっては、これらは全て本音であり、ガチであり、ネイティブなのである。大人はそんな彼らを中二病と呼ぶけれども、彼らにしてみれば、大人こそ成人病あらため生活習慣病なのである。

今までの生活習慣を続けるためなら、若者の未来を食いつぶしても構わない、という病。

治療が必要なのは、彼らではなくむしろ彼らの先輩であり、上司であり、親ではないのか。

そして本書は説く、彼らには自らの面倒を見るにとどまらず、親世代の「生活習慣病」を癒すだけの力量をも持っているのだと。

<略>

しかし、米国やBRICsと日本や欧州とは決定的に見える違いが一つある。それが人口ピラミッドだ。後者のそれは、数で旧世代に負けている。本書の価値が、自然の勢いにまかせておけばいい前者に対してより後者、特に日本に対して高い所以である。

前者の国々においては、確固たる戦略がなくとも、ネット世代がその世界を制覇することは可能であり、事実そうなりつつある。これらの国々の旧世代に対する本書のメッセージは、「安心して下さい」である。しかし、後者の国々においては、そのまま放っておいてはいつまでたってもネット世代はリーダーとなることを許されない。それはネット世代に対しても悲劇だが、実は旧世代にはさらなる悲劇なのだ。最も有能な世代を生き腐らせ、彼らであればもっと有効活用できたであろう資源を食いつぶし、そして彼らの呪詛を念仏にこの世を去るなんてぞっとしない絵ではないか。

よって本書のメッセージは、「信頼して下さい」である。
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2009年02月22日

焼け跡世代の社会把握

昭和一桁世代と現人神(Birth of Blues)

(エントリより)
小林よしのり氏が何を語っているのか?については、最新号のSAPIOを買うか立ち読みして下さいなんですが、つまりは先の「君が代症候群」とか「ぐんくつの足音が聞こえる」「靖国参拝反対」という旗振り役は皆、昭和一桁=大東亜戦時中に小学生だった人達。

純粋無垢な小学生にとって、問答無用であり国家の代弁者に等しいのが当時の学校の先生。
その先生から天皇は神であると鉄拳教育を受け、天皇の字が書かれた新聞紙すら畏怖の対象であると体で叩き込まれた世代にとって、当時の「天皇=現人神」ロジックはある意味、絶対服従且つ戦慄し憎むべき対象だったかもしれません。

しかし当時すでに大人だった人々。つまり、我々の予想を上回る程、現代人より遥かに論理的でモダンで教養と道徳と知的好奇心に溢れた当時の若者達が(誰から強制される事なく、天皇は最優先の「目上の者」として畏れ敬うべき対象であったにせよ)ある日いきなりお上より「今日から天皇陛下は神様ですよ」といわれ、「今日から神様ですね。よく分かります」なんていう流れがどうなのか?
その内面的大衆心理は推して知るべしかと。
つまり、アイドルはウンコをするのか、しないのか?論争と一緒。
知覧などで展示されている特攻隊の遺言がその証左。

であれば、明治・大正生まれの兵隊さん世代が当時を振り返っても割に飄々淡々としている意味も分かりますし、大江健三郎を筆頭とする昭和一桁世代が「天皇=現人神」にトラウマを抱え、小学生目線で「当時の大人は狂っていた=ぐんくつの足音が聞こえる=日の丸の赤はアジアの民の血の赤=靖国参拝すると当時の学校の先生がゾンビのように復活する=軍国主義復興」とヒステリーになるのも分かる。


以前のエントリ「焼け跡世代」でも述べたように、昭和一桁世代は終戦時は小中学生だった。そんな小僧っ子が大人達以上にその時代を的確に把握していたかは疑問だ。


参照:
焼け跡世代(当ブログ記事)
posted by かせっち at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 世代間問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月12日

子供の貧困率

まさかここまでひどいとは - 書評 - 子どもの貧困(404 Blog Not Found)

(エントリより)
データは、私を動かす上でパワフルなツールである。最も動かされたのが、第三章の3である。

PP. 95-96
図3-4は、先進国における子どもの貧困率を「市場所得」(就労や、金融資産によって得られる所得)と、それから税金と社会保険料を引き、児童手当や年金などの社会保障給付を足した「可処分所得」でみたものである。税制度や社会保障制度を、政府による「所得再分配」と言うので、これらを「再分配前所得/再分配後所得」とすると、よりわかりやすくなるかも知れない。

これをみると、十八カ国中、日本は唯一、再分配後所得の貧困率のほうが、再分配前所得の貧困率より高いことがわかる。つまり、社会保障制度や税制度によって、日本の子どもの貧困率は悪化しているのだ!


な、なんだってー!?

あまりのことに、この図3-4が本当か検索してみたところ、以下のグラフを見つけた。

<略>

....まじである。他国との比較がない代わり、経年変化も載っている。日本はこれまでずっと、政府が子どもから奪ってきたのだ。


参考:
増税するなら子供のために使うべき(日経BizPlus・経済学で考える)
posted by かせっち at 21:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 世代間問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

金融資産の偏在

おカネあるのに使わない高齢者 それが若者の低賃金を生む(J-CASTニュース)

(記事より)
今どきの若者は、車も買わないし、旅行にも行かない。金を溜め込んで、家でケイタイやネットばかりしている。

そんな議論に対し、ネット上では、「お金がないから仕方がないだろ」といった反論がよく見られる。主に若い世代かもしれない。

もちろん、お金があっても車や旅行を購入しない可能性はある。しかし、若者にお金がない、というのを裏付けるかのような個人金融資産のデータがあるのだ。それが、情報サイト「Garbagenews.com」で2009年1月31日紹介され、タイムリーな話題としてネット上で脚光を浴びている。

第一生命経済研究所が、2005年7月5日にまとめたレポートだ。それによると、04年度末の個人金融資産約1400兆円のうち、30歳代以下は1割にも満たない。ほとんどが中高年で、うち5割強を60歳以上が占めている。団塊世代を含む50歳以上だと、8割にも達するのだ。現在は、資産総額が約1500兆円に増えているが、担当の主席エコノミストの熊野英生さんによると、こうした傾向は変わらないという。
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2008年12月08日

子泣き爺

増税するなら子供のために使うべき(日経BizPlus・経済学で考える)

大和総研の原田泰氏のコラム。もし消費税を上げるのならば、それを高齢者のためではなく、子供のために使うことを提案している。

(記事より)
 1980年から見ると、日本の社会保障支出の対GDP比は、顕著に上昇している。もちろん、低いレベルから上昇し、まだヨーロッパの福祉国家の段階に達してはいないのだが、そのうちで高齢者への社会保障支出は、すでにヨーロッパの福祉国家のレベル以上のものになっている。一方、オランダを見ると、対GDP比24.1%という高いレベルから出発して、2003年では20.7%に縮小している。この期間、オランダも高齢化が進んでいる。それでも社会保障支出の削減に成功したのである。イギリスの社会保障費も、上昇はしているが20%のレベルで抑えられている。

 ヨーロッパの福祉国家は、まだ理性を失っていない。少なくとも、イギリスとオランダは分かっている。働いている人々から税金と年金保険料を取り立てれば、老後が安心になるわけではないことを。子供が生まれて、教育を受け、その子がきちんとした仕事を持って初めて、安心して老後を迎えられる。もちろん、子供の親が仕事を持っていることが前提だ。だから、まず子供が生まれるように支援し、次に雇用があるように支援し、最後に来るのが高齢者のための年金なのだ。


数年前「団塊の世代の大量退職によって社員が足りなくなる」という「2007年問題」が実しやかに喧伝された。事実、ここ2〜3年の新卒採用はバブル期並みだったとも言われる。しかしこのことは裏を返せば、団塊の世代の大量退職が無ければ新卒採用が増えることはなく、団塊の世代の存在そのものが新卒採用を手控えさせたことを意味する。

即ち団塊の世代は、自分達の子供の世代である団塊ジュニア世代を就職氷河期に追いやり、彼らの就職口を犠牲にすることで会社人生の残り10年を乗り切ったことになる。そう、団塊の世代は未来を先食いしたのだ。この点に於いて、自分は団塊の世代に一片の同情を寄せないし、小飼弾氏の「ジジババ自重しろ」論にも大いに賛同するのである。

そして未来を先食いした団塊の世代がようやく企業から退出してくれたと思ったら、今度は年金受給者として現役世代を苦しめる。自分達の懐を痛めるような政策が打ち出されようものなら、脊髄反射のように「姥捨て山」と悪罵する。「増税するならお年寄りよりも子供のために」という原田氏の提案も、恐らく彼らが受け入れることはないだろう。


姥捨て山に捨てられる哀れな姥どころか

背負った者を押し潰す「子泣き爺」がお似合いだ



最近心に響いた言葉(付:国籍法改正案)(ぼやきくっくり)

(エントリより)
■「正論」08年12月号【軍学者が読み解く自民、民主のアキレス腱 「日本文明」を護れぬ者に政権を担う資格なし】より
 軍学者の兵頭二十八さんの言葉

 そもそも縄文時代から続いている日本文明の美質とは何なのか?壮年者が若年層のために苦労を買って出る――という「持続のマナー」であった。これはシナ文明の真逆である。このゆえに日本文明はシナ文明とは決して相容れないのだ。

 聖武天皇は、日本を持続させるために苦労してシナの間接侵略と戦った。だから追号に「武」の字が贈られている。

 壮年者が若年者のことを我がことのように真剣に考えてきたから、日本文明はこんなに長く持続し、しかも「日本国家=日本文明」であり得ている。逆にシナ文明は、若年者を常に老年者の奴隷(あるいは喰い物)と見る文明だから、政体は次々に革命で倒される。国土は汚染され、資源も根こそぎ濫費され、人民は使い捨てられるのだ。

<略>

 半世紀以内に死に絶える老人の福利だけを考えたなら、外国から元気な下層労働者を何千万人でも入れたらいいわけである。己れの党に投票しそうな外国籍人に参政権を与えればいいし、役所の窓口にイヤガラセにやってくる「在日」やヤクザたちに、法の下の不平等に他ならない特権を約束して帰ってもらえば自分一代は楽だろう。選挙の支持母体たる公務員労組のサボリを罰せずに公的年金保険加入者に泣きを見させておき、他方で財源のアテのないバラマキ政策を鼓吹することもできよう。

 しかしそれでは日本文明は持続できずに終焉する。後任者は呻吟する。無論、法の下の平等が破壊された空間では、近代自由主義など消し飛ぶ。税金を払わぬ特権成金が国会を支配する。次の世代には重いトラブルと不幸とが贈与されよう。否、次の世代は、物の考え方がもはやシナ人と同列になっているであろう。「エージェント・スミス」ばかりの日本国ができあがるのだ。


参考:
社会の逆ザヤ(当ブログ記事)
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2008年11月23日

未来を差し出したツケ

内需拡大についてのご意見募集(代表戸締役 ◆jJEom8Ii3Eの妄言)

金融危機とそれに伴う世界的な景気後退が現実味を帯びる今、外需に頼れなくなった日本のとるべき道は内需拡大。しかしてその方策は?

(エントリより)
私は内需の減退要因に、少子高齢化が大きく作用していると考えています。
日本の金融資産の60%以上を65才以上の高齢者が保有していると言われています。
そして、団塊世代の引退を含め、日本の人口ピラミッドは大きな歪みを抱えています。
資料
高齢者問題
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/folder/1547415.html

私は、このような歪みを改善することが最大の課題であると考えました。

そこで、次のような提言をいたしました。

現在の贈与税を緩和し、親族間の免税限度を時限的に引き上げる。
世代間の資金流動化を促進し、消費世代である若年層への資産の移動を促進する。


もし失われた10年のとき、正社員の給料を減らしてでも就職氷河期の世代を受け入れていたら、30代の中堅となった彼らが消費の中心となり、内需の計算が立っていたものを…と、自分は思うのである。


目前の危機を避けるために未来を差し出したツケは

今も、そしてこれからも続くように思われてならない



参考:
消費行動の格差(当ブログ記事)
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2008年11月22日

下の世代のために

最近心に響いた言葉(付:国籍法改正案)(ぼやきくっくり)

(エントリより)
■「正論」08年12月号【軍学者が読み解く自民、民主のアキレス腱 「日本文明」を護れぬ者に政権を担う資格なし】より
 軍学者の兵頭二十八さんの言葉
 そもそも縄文時代から続いている日本文明の美質とは何なのか?壮年者が若年層のために苦労を買って出る――という「持続のマナー」であった。これはシナ文明の真逆である。このゆえに日本文明はシナ文明とは決して相容れないのだ。

 聖武天皇は、日本を持続させるために苦労してシナの間接侵略と戦った。だから追号に「武」の字が贈られている。

 壮年者が若年者のことを我がことのように真剣に考えてきたから、日本文明はこんなに長く持続し、しかも「日本国家=日本文明」であり得ている。逆にシナ文明は、若年者を常に老年者の奴隷(あるいは喰い物)と見る文明だから、政体は次々に革命で倒される。国土は汚染され、資源も根こそぎ濫費され、人民は使い捨てられるのだ。

<略>

 半世紀以内に死に絶える老人の福利だけを考えたなら、外国から元気な下層労働者を何千万人でも入れたらいいわけである。己れの党に投票しそうな外国籍人に参政権を与えればいいし、役所の窓口にイヤガラセにやってくる「在日」やヤクザたちに、法の下の不平等に他ならない特権を約束して帰ってもらえば自分一代は楽だろう。選挙の支持母体たる公務員労組のサボリを罰せずに公的年金保険加入者に泣きを見させておき、他方で財源のアテのないバラマキ政策を鼓吹することもできよう。

 しかしそれでは日本文明は持続できずに終焉する。後任者は呻吟する。無論、法の下の平等が破壊された空間では、近代自由主義など消し飛ぶ。税金を払わぬ特権成金が国会を支配する。次の世代には重いトラブルと不幸とが贈与されよう。否、次の世代は、物の考え方がもはやシナ人と同列になっているであろう。「エージェント・スミス」ばかりの日本国ができあがるのだ。


ああ、なるほど(納得)


だとすると「息子の世代」である自分は、下の世代に何をしてあげられるだろうか。


参考:
15年ずれた世代論(当ブログ記事)
posted by かせっち at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 世代間問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月20日

15年ずれた世代論

世代の連環(雪斎の随想録)

世代を語る際は、1945年生まれの団塊の世代を中心に前後30年の軸で見ることが多いが、それを15年ずらして1900年 - 1930年 - 1960年 - 1990年生まれの世代の軸で見てみよう、というお話。

(エントリより)
 祖父 1900ー1910年代生まれ
   ・ 日露戦争前後、「明治国家」の完成期に出生
   ・ 青春時代は「大正ロマン」の最盛期。「モボ」と呼ばれた。
   ・ 終戦時40歳前後。第二次世界大戦中は応召せず。
   ・ 東京オリンピック前後に退職、「復興」を支える。
    ・ 往時、財界四天王と呼ばれた人々が、この世代。
   ・ 昭和の終わり、「バブル」の時期前後に鬼籍に入っていく

 父親  1930ー1940年生まれ
   ・ 幼少期、「少国民」と呼ばれる。
   ・ 復興、高度経済成長とともに社会人キャリアが始まる。
   ・ 戦後の「消費文化」の恩恵を逸早く受ける。
    ・ 「日活スター」、「長島・王」の世代
   ・ 「バブル崩壊」の時期前後に退職。社会人としては、かなり恵まれた人生。

 息子 1960−1970年生まれ
   ・ 幼少期は、「経済大国・日本」驀進の最中であった。
    ・ 特撮ヒーロー番組、アニメを飽きるほど観ていた。
    ・ 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を素朴に信じていた。
   ・ 青春時代は、「バブル」の洗礼を受ける。
    ・ 「清貧」という考えは違和感がある。
    ・ 「国際派」志向は当たり前という意識がある、
   ・ 1990年代の「不況」以前には、既に就職していた。
  
 「息子の息子」 1990年ー2005年生まれ


自分は雪斎氏と同じく「息子」の世代になる。

豊かさを普通のものとし、特撮ヒーロー&アニメは飽きるほど見てたが、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という言葉は知らず、日本がそれほど実力があるとは思い至らないのが正直なところ。

青春時代はまさにバブルの時期だが、大学を出る頃はバブルが弾けて失われた10年の足音が忍び寄る。しかしそれが本格化する前に何とか今の会社に潜り込むことに成功。

所謂「バブル世代」の一番最後あたりなるのだが、「万事、楽観的」という雪斎氏の指摘もまぁ当たってるかな。
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2008年11月15日

社会の逆ザヤ

※2008/11/16追記

命の価値と価格と(404 Blog Not Found)

いわゆる小飼氏の「ジジババ自重しろ」論になるわけだが。

(エントリより)
その誰か、というのは、実は明らかすぎる。

医師不足と言うけれど 医師不足の中の諦め

「今よりもっと良い周産期医療体制を望みたい」
と誰かが望んでも
「今より少し不便になっても良い」
と誰かが許容しなければ議論は進みません


高齢者たち、である。

<略>

最も裕福で、最も医療資源を使っている人たちを、なぜ国が最も優遇しなければならないのだろうか。

彼らが、最大の票田でもあるから、としかいいようがない。

404 Blog Not Found:診断は成った。問題は治療法だ - 書評 - 格差と希望 誰が損をしているか?
P. 159
高齢者は、一般に教育費を充実させるよりも年金や医療という高齢者向けの公的支出を増加させることを望む。人口の高齢化で、高齢者の政治的影響力が強くなると、教育費が削られ、年金・医療・福祉の支出が増えてくる。高齢者は人口が多いだけではなく、投票率も高いため、政治的な影響力は強い。


これは単なる著者の私見ではない。著者はとどめを指すがごとく、こう続ける。

欧米では高齢者の比率が高いと、学生一人当たりの公的教育費が低下する傾向が実証的に確かめられている。日本でも九〇年代以降になって、その傾向が観察され始めた。



もし日本の年代別人口構成がピラミッド型だったら、「もっと若者や子どもの分のパイを大きくしろ」という意見を投票で力押しすることも可能だろうが、もはやそれもかなわぬのがご承知のとおり。


「高齢者が大票田であるが故に、高齢者の意に反する政策は掲げられない」ということは、以前のエントリで取り上げた鈴木貴博氏のコラムでも指摘されていた。

格差是正の「本当の線引き」はどこにあるか(日経BP)

(記事より)
 後の世代から大量の借金をすることで充実した社会資本を享受した“勝ち組世代”とは、赤字国債が発行されるようになった1965年以降の時代を通じ、長く社会人の立場にあった40歳代以降の世代ということになる。

 特に団塊の世代以降は、日本の高度成長を成し遂げた“恩人世代”であると同時に、年金などの社会保険や富の再配分の視点で見れば“勝ち逃げ世代”ともいえるだろう。

 一方でバブル崩壊以降に社会人になった30歳代以前の世代は、国の税収が減り続けるトレンド中にあって、拡大する期間平衡性の「負の遺産」を背負うべき世代ということになる。

 本来あるべき「期間平衡性の確保」という視点に立ち戻れば、膨れ上がった国の借金は、バブル崩壊前に社会人となった現在の40歳代以降の世代が解決すべき問題である。例えば、資産税を増税することで国債返済の原資を確保するといったアイデアがあるが、これがもし実現されれば、家屋や金融資産を多く持つ40歳代以降の世代の富が、将来国を背負うべき30代以下の世代へと移転することになる。

 そこでまた考えるのだが、有権者の過半数を占める40歳代以降の有権者に対して、増税を口にできる政治家がどれほどいるのだろうか? この点でも、30歳代と40歳代の間に引くべきニつ目の線引きも、構造的に考えて実現は難しいと僕は結論付けてしまうのだ。


自動車メーカーのGMが経営危機に瀕するに到った原因の一つに、巨額に膨れ上がった退職者年金の負担増があるのだが、これが日本の社会に当てはまりそうな悪寒…


参考:
引くべき線(当ブログ記事)
消費行動の格差(当ブログ記事)
サトゥルヌスの世代(当ブログ記事)
少子高齢化と格差(当ブログ記事)
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2008年07月09日

少子高齢化と格差

診断は成った。問題は治療法だ - 書評 - 格差と希望 誰が損をしているか?(404 Blog Not Found)

小飼弾氏による「格差社会」本の書評。

(エントリより)
著者より献本御礼。

まずはグッドニュース。日本の格差問題に関する、決定的な診断書である。

続いてバッドニュース。この「病気」、進行ガンなみにやっかいだ。

<略>

それでは、日本における格差の本質とは一体何だろうか。

より具体的に、所得格差拡大という「症状」を引き起こした「病名」は一体なんだったのだろうか。

ずばり、少子高齢化、である。
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2008年05月24日

子泣き爺の太鼓持ち

平均寿命世界一の日本人が 「 老人は死ねと言うのか! 」 と怒る摩訶不思議な現象について(Tonight 今夜の気分)

自分も実はよくわかっていない(汗)後期高齢者医療制度の騒動について。

(エントリより)
テレビ、ラジオもまた、「 暇な人ほど視聴しやすい 」 ので、老人のご機嫌を損ねないように、あからさまな 「 人気取り 」 に奔走している。

街頭インタビューでは、『 後期高齢者医療制度 』 で負担が増え、愚痴りたくて仕方がない老人を探し出し、ここぞとばかりにマイクを向ける。

すると、待ってましたとばかりに 「 老人は死ねと言うのか! 」 なんて過激な発言が飛び出し、スタジオでは、それを眺める司会者が喜色満面である。

年功序列のため、必死で働いても給料の安い若者たちにマイクを向けて、優雅な老人の負担を減らし、「 若者が負担する 」 ことの感想は尋ねない。

悠々自適に過ごす老人の待遇を改善し、結婚、出産など出費の多い若者の負担を 「 さらに増やす 」 ことの問題点は、誰も伝えないのである。
posted by かせっち at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 世代間問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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