2012年04月04日

Master of Puppets

幕末の勝と平成の勝(日比野庵 本館)
財務省元次官 「増税でパラダイスという今の雰囲気は異常」(NEWSポストセブン)

政官報の増税シフトの裏には人形遣いがいるという話。

(記事より)
 永田町や霞が関を取材すると、どうも今の政権幹部や大新聞記者だけが、必要以上に「財務省神話」を信奉して、財務省がいうから、“大物次官”といわれる勝栄二郎が「やる」といっているから、と過剰に反応して「増税しかない、必ず上げる」と目を血走らせているように見えるのである。


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2011年12月31日

理念

年末株価29年ぶり安値 日経平均8455円 円の年平均79円台(泥酔論説委員の日経の読み方)

今年最後のブログ記事引用。

(エントリより)
本当に深刻なのは、円高とデフレです。
この2年間でハッキリしたのは、民主党は円高とデフレを悪いこととは認識してない、いや積極的に是としている政党だということが改めて確認できました。

<略>

つまり、民主党にとって現状はとても理想的な経済情勢のようで、そう考えると無策とも思える彼らの経済政策も全て腑に落ちてきます。
さて、日本がどこまでこれに耐えることができるのか、大変不安なまま新年を迎えようとしてるのです。
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2011年07月12日

責任と権利

ヒステリックに糾弾するだけでは政治は変わらない!
ラッセルの民主主義論から考える「国民自身の過ち」(ダイヤモンドオンライン)


(記事より)
 今から数年前、ある政治専門家は「菅さんだけは総理にしてはいけない」と言っていた。最近、その評論家氏にあった。彼は開口一番、「残念だが、懸念した通りになってしまった」と指摘していた。

 彼によると、「菅氏の性格には、もともと子どものように短絡的な部分があり、それが悪い方に転ぶと、自分のためになると思えば思いつきで何でもやってしまう懸念があった」という。

 それが、“ペテン師”と呼ばれようが、与野党から「即刻退陣」を要求されようが、「われ関せず」の表情で首相の座に居座り続けている理由かもしれない。

 そうした状況を、私たち国民は「不幸だ」と言ってみても始まらない。菅首相を実現させた民主党に政権を委ねたのは、我々国民だ。政治を作るのは国民であることを肝に銘じて、真摯にこれからのことを考えるべきだ。政権担当能力のない政党を見破る術を、学ばなければならない。


民主党政権を樹立させた最終的な責任者が、投票した国民であることはごもっともだが、この手の意見には、民主党政権の無策無能ぶりの責任を、当事者である民主党政権ではなく、国民にすり替えているような胡散臭さを感じてしまうのは自分だけだろうか。

もし、国民に政権を樹立する権利を有している(だから政権に責任がある)というなら、同様に政権を排除する権利もあって然るべきだ。しかし現在の選挙制度では、国民は政権を直接排除する権利をもたない。そこに苛立っている国民は多いだろう。
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2011年06月07日

朽ちゆく旗

余命3年か?日本共産党が危ない(JBpress)

(記事より)
 2008年の出来事の1つに蟹工船ブームがある。プロレタリア文学に属する小説『蟹工船』の作者で、官憲に虐殺された小林多喜二が共産党員であったことから、蟹工船ブームと同時に日本共産党も注目された。

 日本共産党によれば、毎月1000人以上の入党者があり、そんな状態が20カ月続いたという。このことは、当時マスコミで大々的に報道された。

 では、現在の共産党員は何人いるのか。党員数は2〜3年に1回開かれる党大会で明らかにされる(25回党大会は2009年総選挙のため2010年に延期された)。

24回党大会(2006年1月) 党員数 40万4299人
25回党大会(2010年1月) 党員数 40万6000人


 4年間の増減は「+1701人」。「毎月1000人以上の入党者」があった割には、ほとんど増えていない。

 志位和夫委員長の発表によると、この間に3万4000人の新入党員を迎えている反面、1万6347人の物故者が出ているという。物故者のほとんどは高齢党員と見られるが、それを差し引いても1万7653人党員は増えていなければならないはずだ。しかし、1万5952人の離党者(除名、除籍者を含む)を出しているため、党員増が約1700人にとどまっているのだ。

 「共産党ブーム」など、マスコミが騒いだだけで、実際はなかったのである。

 それどころか、すでに共産党は壊滅的な危機に瀕している。財政が破綻寸前まで追い詰められているのだ。


原因は党員の高齢化と「赤旗」購読者の激減。先日の統一地方選でうちに回ってきた共産党支持者と思しき夫婦も、いずれもいいお年寄り。こんな御老体が選挙活動に駆り出されるとは、共産党の先行きも暗いなと思ったものである。
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2010年12月05日

(株)日本

久々のエントリで、日本を株式会社に例える座興を一席。


自民党:経営陣(主流派)

民主党:労組専従+元経営陣(反主流派)

官僚:課長・部長級管理職

国民:一般社員



元々主流派の経営陣が会社を切りまわしていたところに、そこから飛び出した反主流派の経営陣と労組が結託、一般社員の部課長級管理職と経営層への不満を巧みに利用して、経営権の奪取に成功。

しかし、元々会社の利益から賃金をふんだくる事しかしたことのない連中に、会社の利益自体を膨らませるビジネス感覚を持ち合わせているはずもなく、打つ手は全てピント外れ。

しかも、会社の屋台骨を支えている部課長級管理職を、経営権奪取のためにやり玉したため一斉に反発。組織統制で押さえつけるものの、現実には面従腹背状態。

更には、今まで自社を庇護してくれた重要提携先に喧嘩を売って契約を反故。新興のブラック企業に媚を売る余り、市場を奪われかける始末。かくして1年ももたずに経営は迷走状態。
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2010年11月21日

宿痾の起源

■2010/11/20 (土) 20:16:07 特殊なのは日本の農業政策(泥酔論説委員の日経の読み方)

TPP参加によって壊滅的打撃を受けるとされる日本の農業。他国に比べて価格競争力に劣るような特殊な状況に陥らせた原因は何だったのか?という話。

(エントリより)
特殊化の原因は、戦後のGHQによる「農地解放」ですよ。
「敗戦後GHQの最高司令官マッカーサーは、寄生地主が日本の軍国主義に加担したとして農地改革を行った。これにより、地主が保有する農地は、政府が強制的に安値で買い上げ、小作人に売り渡された。これは、全国的に行われ実に7割余りの農地が地主から小作人のものに換わった。これにより、北海道を除いて大規模営農が事実上不可能となり、日本の農業が国際競争力を得られない構造が固定化されることとなった」、とwikipediaでも解説されているように、荘園時代からの大規模営農が昭和20年を境に小規模営農に変わったわけです。
これが60年も続くとどうなるか、「農地解放」から二世代、三世代を経ると小規模営農では到底食えないので兼業農家となります。
要するに小規模ながらも「農家」という既得権だけが固定化され、民主党の戸別補償も固定化を促進しているだけです。
農業政策の特殊化とは、即ち既得権を変えられないというだけの話なんですね。
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2010年11月13日

MC Ken

カッコよく言っちゃった(散歩道)

期待の新人ラッパーMC Kenが登場。衆院予算委員会で強烈なLyricsをぶちかます、必見の動画。

(動画より)
言葉は誰にでも言えるんです。

素人だって言える。

そうじゃないんです。

ここに座っている皆さん方に

この大きな手術をする

卓越した技術があるんですか

ということを我々は

問うているんですよ。
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2010年10月15日

繰り返される歴史

既視感(新世紀のビッグブラザーへ)

(エントリより)
 グローバリズム華やかな時代、ある国(アメリカ)のバブルが崩壊し、世界は恐慌のどん底に叩き込まれました。
 そんな中、ある独裁国は積極的な財政出動に転じ、見る見るうちに経済を立て直し、世界における発言権を強めていきます。
 その独裁国の近くに「島国」がありまして、民主主義国の弱みから適切な景気対策を打ちにくく、次第に自信を失っていきます。その島国は、近隣の独裁国に対し、譲歩的な政策を繰り返し、結局、独裁国の暴走を引き起こすことになりました。
 その島国の名前は、イギリスと言います。独裁国の名前は、ドイツです。

 グローバリズム華やかな時代、ある国(アメリカ)のバブルが崩壊し、世界は恐慌のどん底に叩き込まれました。
 そんな中、ある独裁国は積極的な財政出動に転じ、見る見るうちに経済を立て直し、世界における発言権を強めていきます。
 その独裁国の近くに「島国」がありまして、民主主義国の弱みから適切な景気対策を打ちにくく、次第に自信を失っていきます。その島国は、近隣の独裁国に対し、譲歩的な政策を繰り返し、結局、独裁国の暴走を引き起こすことになりました。
 その島国の名前は、日本と言います。独裁国の名前は中華人民共和国です。


おや、どこからか靴の音が…
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2010年06月08日

赤字神降臨

財政出動と緊縮財政(新世紀のビッグブラザーへ blog)

(エントリより)
 一昨日の名古屋における「日本世論の会 名古屋支部 講演」、昨日午前の名古屋駅前における街頭演説会、午後の「みつ☆かふぇ」、そして18:00からの浜松駅前 楽器博物館における講演会に大勢の方がお越し頂き、まことにありがとうございました。特に、最後の浜松の講演会では、会場が溢れて入りきれなかった方がいらっしゃったどうで、大変申し訳ありませんでした。


会社帰りに寄って生八つ橋生三橋を見て参りました


会場は楽器博物館内の会議室。平日の夜の浜松で人が集まるのか心配したが、講演が始まる頃には狭めの会場ながら人が溢れる程。講演内容は三橋氏がブログと著書で言及していることだが、ブログ同様軽妙な語り口で面白かった。講演後は出口で聴衆一人ひとりと握手。「政治家してるなぁ」と実感。
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2010年05月23日

将の将たる器

政治と官僚、政治主導について(さざなみで船酔い)

以前のエントリで「今、日本に必要なのは、官僚支配からの脱却ではなく官僚システムのアップグレード」という意見を紹介した。それに繋がるようなブログの御紹介。

(エントリより)
で、この点に関する私の個人的かつ無責任な意見なのですが、やはり、官僚というのは、高い専門性に裏打ちされた高度な政策立案能力を有する集団ではありますが、その本質というのは、あくまで、戦術家の集まりである、ということです。

これは、官僚個々人の能力云々の問題ではありません。単純に官僚というのは、行政官であり、法令で定められた自らの権限の範囲内でしか、その責任を持ち得ないからです。

要するに、官僚一人一人というのは、それぞれ、そもそも他所様のやる事には、基本的に口を出す権限を与えられていないわけです。更に言えば、法令に基づく、自らのテリトリーの範囲内の事務に関しては絶対的な責任を負わなければならず、また、自らが評価されるのもその限りにおいて、です。

従って、よく、日本には戦術はあっても戦略がないといった類の話というか批判を聞きますが、こんなん当たり前の話です。個々の戦術家が、自らに与えられた権限の範囲内で、戦術を立て、これを寄せ集めたものが、即ち、日本の国家としての意思決定だったわけですから。

で、です。
これまでは、これはこれで上手く機能していたんだと思います。というのも、日本は戦後、安全保障問題をアメリカに委ねることで、政治の対象を、主として経済問題に特化することが出来ましたし、その経済問題にしたって、グローバリズムがそれほど進展していない環境下では、基本的には、国内問題だったわけです。そのような政治環境下においては、戦術レベルでの最適化を図ることが、結局全体の最適化に繋がったのだと考えられます。

長々と書いてきましたが、端的に言えば、官僚の政策立案機能を否定せず、これを最大限活用する事が重要であるのと同様に、この現行体制の限界についても十分に認識する必要があるのではないか、ということです。この認識を十分に持っていないから、セクショナリズムだとか、省益よりも国益だとかの、てんでピントがズレた議論になるんじゃないの?と思うわけです。


政治家の役割とは官僚を上手く使うこと。自民党は官僚に上手く使われて踊らされ、民主党は官僚を使わないで失敗している。真の政治主導とは「将の将たる器」ということなのだろう。


参考:
The Matrix Reloaded(当ブログ記事)
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2010年05月06日

The Matrix Reloaded

ルーピーが総理に任命されるという異常事態を招いた任命責任の所在(日本アンチキムチ団)

(エントリより)
鳩山由紀夫が嘘付きで無責任でカルト脳で世間知らずの世襲の最悪な例なんて事は政権交代以前から分かってたことで、今更「総理の資質が無い」とか言って叩いてもしゃあないわけで、問題の本質は

明らかに総理の資質が無い人間が総理に
任命されてしまう日本の民主主義の欠陥


なんですね。それが政権交代により露見してしまったわけです。(w

要するにAKCが以前主張してたように、日本はまだ民主主義国家として自立は無理(米帝の植民地が相応しい)という実態が証明されてしまったわけです。(w

未だに米帝にケツ持ってもらわないと何もできないわけですよ、日本は。(w

民主主義国家として自立は無理なわけですから当然「官僚主導から政治主導への切り替え」なんて無理なわけです。正確に言うと可能ですけど政治主導に切り替えたところで期待できる結果は官僚主導の方がマシって話です。(w

現時点では例え自民党、みんなの党またはどんな「愛国的(笑)政党」が政権の座に付いた所でダメダメなわけです。だって上級官僚より総合的に見て能力的に優れた政治家なんてほとんど居ないわけですから。みんなの党にしろ自民にしろ民主党よりマシだとしても小粒揃い。政治主導に切り替えたら国の運営は必ず劣化します。(爆w

で、どうすれば良いかと言うと・・・

今、日本に必要なのは、

官僚支配からの脱却ではなく

官僚システムのアップグレード。


なんですね。


その発想は無かったわ…
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2010年05月02日

光から生まれる影

先日のエントリでとりあげた、カール・シュミットの「敵」の三類型について追加論考。

政治における「敵」の三つの類型(雪斎の随想録)

(エントリより)
 @ 在来型の敵
 A 現実の敵
 B 絶対の敵
 @は、ゲームにおける「敵」のイメージである。サッカーのチームが、相手チームの監督を「敵将」お呼ぶイメージである。だから、「敵」に対する憎悪の感情は、ほとんどない。戦争が終われば、「敵」とも握手して別れる。

 Aは、自分の安全や利害に対して、リアルな脅威を与えてくる「敵」である。故に、「在来型の敵」とは違って、憎悪の感情がむきやすい。野球の試合で、ビーン・ボールが投げられた途端に、乱闘に発展することがあるのは、「在来型の敵」が「現実の敵」に変わったことを例であろう。逆にいえば、「現実の敵」」が、具体的な脅威を与えないようになれば、妥協し、共存してていくことは可能だということになる。

 Bは、自分が奉ずる「正義」の実現に際して、その実現を邪魔しようという「敵」である。「正義」は、妥協の難しいものである。妥協は、「正義」の純粋性を汚すものと意識されるからである。妥協のできない「絶対の敵」とは、排除するか根絶するかの何れかしかなる。それは、自分にリアルな脅威を与えているかは、あまり関係がない。フランス革命からクメール・ルージュに至るまで、幾度となく繰り返された阿鼻叫喚の風景は、この「絶対の敵」の根絶の風景である。


上記の三類型を基にすると、革命政権が批判者に対して「反革命分子」のレッテル張りをする理由が説明できる。

Bの「絶対の敵」とは自分にとっての正義を阻むもの、言い方を変えれば自分の正当性を侵すものである。仮にそれが現実の脅威でなくても、自分の正当性を侵すものは許し難い存在である。


では革命政権にとっての正当性とは何か?

それは「前政権の否定」である



革命勢力は、前政権下では統治経験を持たないため、その未熟な統治能力は正当性の担保になり得ない。よって前政権の問題を突き、前政権を否定することが革命勢力の正当性の根拠となる。

晴れて革命が成就し、革命政権による統治が始まると、早晩彼らの未熟な統治経験が露呈する。革命に浮かれた国民からも不満が噴出し、前政権の統治を懐かしむ声も出始める。


「こんなことなら、以前の方がマシだったじゃないか!」


しかし「前政権の肯定」こそが革命政権の正当性「前政権の否定」への侵害であり、彼らにとって許容できるものではない。だから彼らは批判者に「反革命分子」のレッテルを張り、妥協なく粛清する。

結局のところ、自分たちの統治能力の未熟さが招いた批判であり、自らが放つ光によって生まれた矛盾という名の自分の影を、悪魔と罵って叩いているだけである。


参考:
「敵」の三類型(当ブログ記事)
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2010年05月01日

「敵」の三類型

「反革命分子」の思考(雪斎の随想録)

民主党青森県連代表が民主党批判者を「反革命分子」と称したことに対し、雪斎禅師は批判を加える。

(エントリより)
 「反革命分子」などという言葉を平気で使う感覚の下で行われた政治は、もはや政治ではない。政治という営みの前提は、たとえばハンナ・アーレントが指摘したように、「多様性」への愛着があることである。凡そ、「反革命分子」という言葉を使う論理からすれば、「反革命分子」とは、排除と根絶の対象にしかならないl。それは、フランス革命期の「ジャコバン派」から、二十世紀中国の「紅衛兵」やカンボジアの「クメール・ルージュ」に至るまで、繰り返し再現された光景である。


政治における「敵」の三つの類型(雪斎の随想録)

前述のエントリに「政敵を抵抗勢力と呼んでいた小泉はどうなのか」という反応があり、これに対して雪斎禅師はカール・シュミットの「敵」の三類型を下敷きに反論する。

(エントリより)
 @ 在来型の敵
 A 現実の敵
 B 絶対の敵
 @は、ゲームにおける「敵」のイメージである。サッカーのチームが、相手チームの監督を「敵将」お呼ぶイメージである。だから、「敵」に対する憎悪の感情は、ほとんどない。戦争が終われば、「敵」とも握手して別れる。

 Aは、自分の安全や利害に対して、リアルな脅威を与えてくる「敵」である。故に、「在来型の敵」とは違って、憎悪の感情がむきやすい。野球の試合で、ビーン・ボールが投げられた途端に、乱闘に発展することがあるのは、「在来型の敵」が「現実の敵」に変わったことを例であろう。逆にいえば、「現実の敵」」が、具体的な脅威を与えないようになれば、妥協し、共存してていくことは可能だということになる。

 Bは、自分が奉ずる「正義」の実現に際して、その実現を邪魔しようという「敵」である。「正義」は、妥協の難しいものである。妥協は、「正義」の純粋性を汚すものと意識されるからである。妥協のできない「絶対の敵」とは、排除するか根絶するかの何れかしかなる。それは、自分にリアルな脅威を与えているかは、あまり関係がない。フランス革命からクメール・ルージュに至るまで、幾度となく繰り返された阿鼻叫喚の風景は、この「絶対の敵」の根絶の風景である。

 民主主義下の政党政治における「政敵」とは、@のレベルの話である。政治家という職業で「生計」を維持するような類の政治家jならば、「議席を失ったら食えなくなる」ということで、議席を奪おうという政治家にリアルな脅威を覚えるかもしれないということで、Aのレベルがあるかもしれない。けれども、それは、例外であろう。

<略>

 然るに、民主党青森県連代表が用いた「反革命分子」というのは、「人類の敵」、「民族の敵」、「階級の敵」と同じ意味合いで、Bの「絶対の敵」を指す言葉である。もし、件の県連代表が、それを知っていて使ったのであれば、民主主義体制下の政党政治家としての資格を疑うに十分な振る舞いであろう。もし、知らないで使ったのであれば、「彼は、政治学教授を務めた割には、カール・シュミットも読んでないなかったのか」という話になる。彼は、民主党、さらにいえば小沢一郎幹事長を批判する人々とは、間違いなく妥協できないと感じているのであろう。いずれにせよ、議会政治の世界で、使われるべき言葉ではない。「言葉尻をとらえている…」などという弁護は甘い。彼は、政権与党の一員として具体的に「権力」を握っているのである。大学教授が語っている言葉とは違うのである。
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2009年11月07日

ネットによる選挙活動の限界

ボブ・ロバーツ(クロサカタツヤの情報通信インサイト)

ネットによる選挙活動の解禁が打ち出される中、先の衆院選で実際に選挙のお手伝いをしたブログ主の意見。

(エントリより)
今夏の衆議院選挙で、私は日頃仕事でお世話になっている複数の議員(つまり複数の選挙区)の手伝いをした。参謀として知恵も出したし、わずかではあるが、電話をかけたり候補者のお供をしたりと、スタッフとして現場で作業もした。当選した人も落選した人もおり、結果は様々だったが、まあそういうことをしていたわけである。
 
その時の、特に現場の経験から強く感じたことがある。身も蓋もないのだが、ネットでどんなにカッコイイことを言っても、それだけでは票につながることはなくて、結局はドブ板をやらないと有権者を啓蒙して票を掘り起こすことはできない、ということである。これは、都市であろうと地方であろうと、あんまり変わらない。
 
それはなぜか。現場を周りながらいろいろ考えていたのだが、私なりの仮説として浮かんできたのは、組織で固められていない有権者(いわゆる無党派層に近いのかな)の多くは、政策ではなく候補者の人間性で選好している、ということである。
 
いや、人間性なんてカッコイイ代物で選んでいる人は、まだ意識が高い方かもしれない。もっと率直に言えば、候補者の態度だとか表情だとか年齢だとか、ほとんどそういうことだ。あいつは辻立ちで偉そうにしていたとか、あいつは悪代官ヅラしているとか、そんな話。さらにいえば、そもそも候補者云々ではなく、単に虫の居所だとか、その日の体調だとか、そんなものが実際のところかもしれない。
 
さておき、そんな候補者のパーソナリティやフィーリングを、ネットでうまく伝えることはできるのだろうか。もちろんうまくやれる人はいるだろう。でもそれは特殊技能に近くて、そのスキルを持つ人はごくわずかというのが現実だろう。いわゆる真正のアルファブロガー(というわけで私のことではない)がそんなにいないのと同じような話。
 
その現実が見えた瞬間、なんだネットもツールとしては大して効かないじゃないか、ということになるのだと思う。そしてそんなことにカネを使って手間をかけるんだったら、ドブ板やって、辻立ちして、握手して、電話かけて、選挙カー走り回らせた方がいいでしょ、ということになる。だってその方がパーソナリティやフィーリングが伝わるんだから。
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2009年08月30日

候補者一覧

※2009/08/24追記


2009衆院選〜ひと目でわかる候補者選び

(「このサイトの趣旨」より)
 いよいよ衆議院選挙が始まります。
 しかし、多くの人は、日々の生活に忙しく、どの政党が、どの政治家に入れれば良いのか考える余裕が無いのではないでしょうか?
 そこで「ここを見れば衆院選で誰に入れれば良いか分かる!」を目的に立ち上げたのが、当コンテンツです。


8月30日まで上位に掲載しておきます。候補者選びに参考にしてください。


※2009/08/24追記
責任ある選択(日比野庵 本館)

(エントリより)
今回の衆院選は、政権選択選挙だとマスコミは言うけれど、その本質は、わたしたちが、日の本の国に、なにができるのか、なんの責任を負うのかを問うているのではないか。

確かに、自分のためだけに行う投票と、愛する誰かを守るための投票とでは、マニフェストの読み方は全然違ってくるだろうことは疑いない。
 
政権選択、政策選択選挙のようにみえて、実は、国民一人一人に対して、その姿勢の選択を、逆に試されているのが、今度の選挙ではないのか。

自分の愛する誰かの為に、選ぶ。

自分の守りたい何かの為に、選択する。

無私なる心で選ぶとき、その集まりが国益となる。
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2009年08月12日

一票の格差

[政治]「国民の平等」と「地域の平等」、どちらを優先すべきか〜「一票の格差」問題を考える(木走日記)

衆議院において最大2.337倍にまで広がった一票の格差について、木走氏がアメリカ議会の例を挙げて提言。

アメリカ議会の下院は各州の議員の割り振りが厳密に人口比例する(つまり一票の格差が小さくなる)一方で、上院は人口に関わらず各州2名になっている(つまり一票の格差が大きくなる)。

つまり下院は一票の格差を小さくすることで「全国民の権利の平等」を体現する一方で、上院は各州が対等な立場にあることで「各地域の権利の平等」を示している、というわけである。

(エントリより)
 アメリカの上院と下院のこの役割分担は日本にとって参考になると思います。

 衆議院小選挙区においては、定期的な国勢調査に基づき都道府県・市区町村のくくりをはずし定期的に選挙区割りを見直す「公的装置」を確立し「1票の格差」を抑制する、徹底的に「国民の平等」を尊重する。

 参議院においては、都市圏は大きく妥協して「一票の格差」は事実上無視して「地域の権利平等」に徹した日本独自の選挙制度を採用する。


 あくまで私案であります、固執するつもりはもちろんありません。

 ただ日本においても、地域とか党派の利害を除した、大胆かつ成熟した選挙制度改革議論が必要だと思われます。


なるほど 一理ある意見
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2009年07月15日

選挙公報

新聞とらないと選挙公報が届かない! これは時代遅れのシステムだ(ダイヤモンド・オンライン)

(記事より)
選挙公報とは、候補者の写真やプロフィール、公約が掲載されている文書で、選挙管理委員会が発行する。すべての候補者の情報を一覧できるので、ふだん選挙のことを強く意識していない有権者には便利な情報源といえる。

選挙公報は、公職選挙法にしたがって各地域の選管が配布する。ただ、選管の職員が直接配るのは現実的でないため、「新聞折込」で配達されるのが一般的だった。そのせいで新聞をとっていないと、選挙公報も受け取れないというわけだ。


選管に「公報送れ」と電話しろ

以上



自分も新聞を取っていないので、上記の記事にあるとおり、選挙公報は新聞折込で宅配されない。その代わり、事前に配布される投票所入場整理券に書いてある選挙管理委員会の連絡先に

「新聞とってないから、選挙公報送ってください」

と電話している。選管の担当者も最初は面食らっているが、すぐに事情を察知して、こちらの名前・住所・電話番号を聞いて、投票日の一週間前くらいに郵送してくれている。

電話する手間があるとはいえ、「新聞を取ってないから選挙公報を受け取れない」という書き方は、少々オーバーな気がする(まさか東京ではこの方法が使えないなんてことはないよね?)。


それよりも送られてくる選挙公報の

内容が薄さの方がよっぽど問題だ
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2009年06月20日

意外な成果

ロハス真理党。(大日本セキュリティ総合研究所)

悪名高い政党の意外な成果について。

(エントリより)
70年以上も前、ヨーロッパにこんな政党があった事を皆さんご存知でしょうか?

・国民のガン検診を徹底させた。
・健康の為にスポーツを推進した。
・党首は菜食主義者で、国民にも肉食を控えるように指導。実際、最盛期には食肉消費が一割も落ちた。
・有機農業を後押しし、発がん性のある農薬を徹底的に排除した。
・刑務所の服役者にも、有機栽培で育てたハチミツを生産させた。
・食品着色料や食品の漂白、防腐剤の使用を禁止した。
・反タバコ・反アルコール政策を推進した。ビールよりもりんごジュースを飲むよう薦めた。
・党員が経営するパン屋は栄養価が高く、繊維質たっぷりの全粒粉でパンを作るように義務付けた。
・アスベストの発がん性を指摘し禁止した。他にも、労働現場で使われる発ガン物質やX線被爆の問題を指摘し、労働環境を改善すべく努めた。

70年も前にこんなに健康面を気づかい、党員の一部には今で言う環境問題を重要視するエコロジストもいたというのだから、素晴らしく先進的ですね。「そんな政党があったなんて、初耳だ!」という方もいるかもしれません。

ただ、この政党の名前は皆さんも知っているのです。

その政党の名は国家社会主義ドイツ労働者党、つまりナチス・ドイツです。
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2009年06月14日

移民問題

イタリア政府、中国系移民の取締に軍隊を派遣―世界各地で中国人移民による治安破壊が深刻な問題に(朝鮮歴史館)

民主党の1000万人移民計画や、経団連の労働力としての移民受け入れなど、近年移民について議論が持ち上がっている。しかし移民受け入れで先行するヨーロッパでは、移民と受け入れ国民との間で深刻な軋轢が起こっている。

(エントリより)
どの国も、移民による混乱や環境の悪化など、歓迎しない。

中国人移民の最大の問題点は、成功した中国人移民が新たな中国人移民を奴隷労働力として引き入れることだ。そうして、現地の法令や環境保護、人権保護とかを無視して、産業秩序を破壊する。
不公正な競争力を持った中国人企業との競合によって、周囲の企業は経営が悪化し、現地の労働者の賃金も低下する。
連れてこられた中国人労働者もまた、大きな被害者だ。
彼らは大金を払って海外に来たにも関わらず、中国人企業家に囲い込まれて現地の言葉や習慣を身につけることも出来ないまま、奴隷労働者として搾取され続ける。
そのうちに、絶望した連中が犯罪者となって現地社会にも迷惑をかけ始める。

イタリア人も町のものを中国に持っていかれると誰が予想できたであろうか。ここに中国人の狡猾さがある。彼らは何年か工員として働いたあと独立し、経営者となるのだ。そしてイタリア人の元ボスを追い出しにかかる。気づいてみるとプラートの商工会議所に登録された中国人経営の企業数は1992年の212社から03年には1753社にまで増えていた。
それは細菌の増殖のようだった。
ことはそこで完結しない。最初は、衣料製造の工程の一部を中国に外注していたのが、今は全工程を中国に移しつつある。プラートには、00年には6000社ほどあった繊維会社が、05年の半ばまでに3000社を切っていた。この数字をみただけでも、中国がこの狡猾なやり方を弄して、世界をムチャクチャにしていることがわかるだろう。
posted by かせっち at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

共同体の条件

続・「悲鳴を上げる中国農業」
もはや中国だけでは解決はできない。食の安全のため「東アジア農業共同体」を(日経ビジネスオンライン)


以前のエントリで紹介した中国農業の続き。中国の農業の荒廃は、食糧供給を中国に頼る日本にとっても無縁ではないとして、高橋教授は「東アジア農業共同体」の創設を提案する。

(記事より)
 ―― では、どうすればいいのでしょうか。

 高橋 日本だけでなく、中国も含めた食料の自給体制をこの東アジアという単位で再構築する必要があると私は考えています。私の認識では、中国農業の悲惨な現実は中国一国で解決するのは不可能。同時に、日本の低自給率を改善することも日本一国では難しい。これは、食料自給率50%を割った韓国農業でも同じ。東アジアや東南アジアのどの国をとっても、一国ですべての食料を賄っている国はありません。そう考えると、東アジア全体で共通の農業政策を検討しなければならない時がきている。

 ―― そんなことが可能でしょうか。

 高橋 もちろん、簡単ではありませんが、冷戦時にできた欧州石炭鉄鋼共同体は経済共同体となり、現在はEU(欧州連合)となり、通貨統合まで実現させました。経済共同体の議論は東アジアでもありますが、農業問題への取り組みを抜きにした東アジア共同体はあり得ないでしょう。


東アジア共同体、東アジア経済共同体、東アジア農業共同体…この手の共同体を唱える人のお手本は、言うまでもなくEUだ。しかしEUもその前身のECも、民主主義国家の連合であることは都合よく忘れているようだ。

「欧州連合」(Wikipedia)より)
マーストリヒト条約第49条では、欧州連合に加盟を希望する国はヨーロッパの国であることと、自由、民主主義、人権の尊重、法の支配といった理念を尊重していることが挙げられている。


民主化を求める民衆を戦車で蹂躙した

ハンガリーやチェコスロバキアがEC加盟国だったか?

共産党政権による独裁支配が続いていた

東ドイツやポーランドがEC加盟国だったか?

イスラム国家の出自を持つトルコがEU加盟の俎上にあがるのも

曲がりなりにも民主主義体制だからではないのか?



安易に東アジア共同体を口走る輩は、20年前に学生を戦車で蹂躙し、現在進行形で共産党独裁を続け、民主化への道はまだまだ遠い中国の現状に目を背けず、マーストリヒト条約第49条を熟読すべきた。


参考:
切れかけた鎖(当ブログ記事)
カントの理想(当ブログ記事)
posted by かせっち at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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