2011年10月31日

TPPあれこれ

グローバリズム礼賛の日経は当然として、産経も(紙面も記者ブログも)賛成に回るなど、マスメディアは総じて賛成のTPP。一方で、三橋氏は早い段階からTPPに反対してきたが、ここに来て他の経済ブログでも反対派に回るところがでてきた。


TPPの本質とは、一体何なのか?(新世紀のビッグブラザーへ)

(エントリより)
 まとめますと、
「環境に適応するために投資するのではなく、他国の社会制度システムを変えさせてしまうことで、自国企業の競争力を高める」
 と、
「トリクルダウン「仮説」に基づき、他国の所得をアメリカの「富裕層」が吸い上げ、一般のアメリカ国民は恩恵を受けない」
 の二点こそが、TPPの本質というわけです。

 すなわち、日本を含めたTPPを締結したとしても、オバマ大統領が望む「アメリカの失業率低下」には、あまり貢献しないということになります。アメリカが失業率を押し下げたいのであれば、雇用創出力が高い製造業や建設業に重点を置かなければならないのです。ところが、オバマ大統領はウォール街の支持(と言うかお金)を受けて当選したため、真っ当な内需拡大策ではなく、

「他国の社会制度システム(法律)を自国企業に都合がいいように変えさせる」

「トリクルアップ理論に基づき、投資をする余裕がある富裕層に外国の所得を吸い上げる」

 という、極めて不健全(個人的感想)な路線を歩まざるを得ないというわけです。


デフレ下でTPP参加しても生活は改善されない(木走日記)

(エントリより)
 そこでTPP賛成論者が指摘する「安い輸入品が入ってきたらデフレになるという話は、物価水準と交易条件(輸入財/輸出財の相対価格)を取り違えたもの」であるとの指摘は平時であるならば実に正しい指摘でありましょう。

 しかしです。

 何度も話しますが、今の日本は急激な円高と物の価値が下がり続けるデフレという深刻な経済的問題を抱えているのです。

 今は平時ではないのです。

 人々の所得が一定であれば自由貿易でさまざまなモノやサービスの価格が下がれば生活水準は改善します。

 したがって、人々の所得が一定であるという条件が成り立つ限り、自由貿易すなわちTPP参加は望ましいことでしょう。

 しかし世界でただ一国深刻なデフレ経済下にある今の日本は残念ながらこの条件が成り立っていません。

 過去12年以上、我々の所得はデフレのもと、ほぼ右肩下がりで減少しているのです。


さよならアメリカ、さよなら中国(BLOGOS)

(エントリより)
ビッグ3の売る車の品質に問題があろうと、燃費が悪かろうと、割高であろうと、それが彼ら自身の雇用を支えている以上、国民経済的には「つぶしてはならない。だから、泣いてキャデラックに乗る」という選択を「成熟したアメリカ市民」はしてよかったはずである。
でも、しなかった。
誰も「しろ」と言わなかった。している人間を褒め称えることもしなかった。
そこからわかることはアメリカには「国民経済」という視点がないということである。
「二億五千万人をどう食わせるか」ということは政府の主務ではないということである。
TPPの問題は「国民経済」という概念をめぐる本質的な問題である。


以下は、TPPの試金石となる米韓FTAに関するブログである。米韓FTAに注目するのは、そこで繰り広げられたロジックがTPPにも適用される可能性が高いからである。

米韓FTAはパンドラの箱〜韓国人が反対する理由とは((新)第三の隣人 中国朝鮮族)
韓米FTAが不平等条約である理由(1)(シンシアリーのブログ)
韓米FTAが不平等条約である理由(2)(シンシアリーのブログ)
posted by かせっち at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月29日

[図解]GDPと貯蓄

2012.04.15改訂
2011.10.29初出

前回の図を使って、GDPと貯蓄について説明。

macro-eco-01.jpg

GDPに向かうお金の流れは政府、家計、企業の支出、及び純輸出(=輸出−輸入)。これらの合計であるGDPは、政府には税金と社会保険料、企業には企業収入として分配される。これはGDPの三面等価のうちの支出面と分配面を表す。

貯蓄に向かうお金の流れは企業と家計が得た収入(企業収入と給与)から支出(企業の支出、家計の支出)に回らなかった余剰資金。借金の返済も支出ではないので、貯蓄に向かう矢印に含まれることに注意。

最近三橋氏が主張する「貯蓄は過去のGDPの蓄積である」というのは、以下の2つのパスで示される。


GDP→(企業収入)→企業→(銀行預金)→貯蓄

GDP→(企業収入)→企業→(給与)→家計→(銀行預金)→貯蓄


更に、貯蓄は融資という形で家計と企業にフィードバックされ、それが家計と企業の支出を後押しする。その結果GDPは拡大して企業の収入(そして家計の給与)が増え、家計と企業は借りた金を利息付で返済することで、貯蓄にお金が戻ってくる。

政府は貯蓄から融資に回る量を調整するために貯蓄に対して金融政策を行る。そして自らも資金調達のために貯蓄からお金を借りる、即ち国債発行である。発行した国債の返済期限がきたら貯蓄にお金を戻す、即ち国債償還である。
posted by かせっち at 20:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 経済(メモ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月23日

[図解]マクロ経済

2012.04.15改訂
2011.10.23初出

経済評論家・三橋貴明氏が最近よく使う、政府と国民の所得と支出、GDPと貯蓄の関係を鳥瞰的に纏めた図を参考に、マクロ経済を纏めてみるテスト。

macro-eco-01.jpg

三橋氏の図では1つにまとめられていた経済主体「国民」を「家計」「企業」に分割。これは後々図解する予定の「実感なき景気拡大」を図示するためには「家計」と「企業」を別個に図示する必要があったため。また、輸出入を表現するため経済主体「海外」を追加。

更に、「政府」から「貯蓄」に戻るパスとして「国債償還」「金融政策」を追加。「貯蓄」を実際に扱うのは金融機関であるため、「貯蓄」を「金融機関」と同じみなして、それに関する関与として「金融政策」を追加。同時に政府には中央銀行の役割も含む。

以上の図をベースに、マクロ経済を色々図解してみる予定。
posted by かせっち at 20:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 経済(メモ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月22日

藪蛇

「ニンジャに戦いを挑んだらすごいことになった……」 [海外動画](高帽子の翻訳 海外反応)

大通りに立つニンジャ姿の男

彼の前には「FIGHT ME(我と闘え!)」の看板と玩具の刀

通りすがりの人が彼に応じて斬りかかると…(爆笑)


…お前達は忍者を大きく誤解しているぞ>外国人
posted by かせっち at 20:02| Comment(4) | TrackBack(0) | ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月16日

犬畜生にも劣る

10/16 【今日のわんこ】 秋田犬(丁寧語とか、礼儀正しく書いてみる日記2)

韓国で秋田犬とされる飼い犬に飼い主が噛まれるというニュースがあったのだが、興味を引いたのはそれにつけられた2ちゃんの以下のコメント。

(エントリより)
228 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 19:39:46.09 ID:U/yhzYS8 [1/2]
>>1
>キムさん母娘を攻撃した犬は体長1.3メートル、体重50キロに達する黒い秋田種だ。


写真は事件を起こした犬と違うようだが、皆が指摘するように明らかに秋田犬ではない
頭の形と尻尾が秋田の特徴を表していない

でもって、秋田犬の飼い主だった経験から言わせて貰うが、秋田犬は飼うには難しい種だよ
沢山運動させなきゃならないし、頭がとても良く気位が高いから、
ぞんざいな扱いを決してしてはならない

たっぷりの運動(最低朝晩二回の散歩)と食事、こまやかな愛情交換が必須
これらを与えることが出来たら、秋田犬は最高の友となる
(最強だし、番犬としても頼もしい)

雑な飼い方しか出来ないなら、秋田犬を飼ってはだめだ
ストレスが溜まり、人を攻撃するようになり、
事件を起こした秋田犬は最終的には役所で処分されてしまうからな

因みに、ホントに頭の良い奴は、太りすぎると自分でダイエットしたりするんだよw
体が重いと、嫌なんだろうな

エサを残すようになり、病気かと心配して病院に連れていったが異常は何も無し
首を傾げながら様子を見守っていたら、
だんだんスリムになり、そしたら普通の分量を食べるようになったw

エサを目の前にして、畜生風情が節制の為に我慢することが出来るなんて、
あの秋田犬を飼って初めて知ったw
犬相手に『負けた』と、本気で凹んだわw


だって(笑)>関西の某


ちなみに今日買ったジーンズのウェストは今までより1インチ短いものだ。


ストレッチ素材だけどな(苦笑)
posted by かせっち at 19:57| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

適応

「日本は暮らしづらい場所だろうか?」 [海外掲示板](高帽子の翻訳 海外反応)

(エントリより)
chool
今まで、ここを含むいくつかのフォーラムで、外国人にとって日本に住む(1年や2年ではなくて、長期的に)のは難しいことだと聞いた。そこにはもちろん言葉の壁もあるんだろうけど、他にも重要なことを僕は見落としている気がする。

僕が日本に来てすでに半年が経った。今のところ、生活は順調に進んでいるように感じてはいるんだ。だけど、僕はここでの振る舞い方(分かっていれば、ここでの生活をより円滑にしてくれる社会的ルール)を、今まで無視して来てしまった。それでも、うまくやっていける気はしているんだけどさ。

是非君たちの意見を聞かせてくれ。


これに対する回答の一つ。

(エントリより)
the2belo
>だけど、僕はここでの振る舞い方(分かっていれば、ここでの生活をより円滑にしてくれる社会的ルール)を、今まで無視して来てしまった。

これだよ。他の国で生まれ育った人間は、その国の社会のルールに合わせることを嫌う。彼らにとって、それが自身に“不便”だからだとか、“公平でない”という理由でね。……そんなことだから、いつまでたっても“外の人間”なんだよ。

ここは北朝鮮じゃない。当然君がどんな生き方をしようと自由だ。社会的ルールは別に法律ではないから、従う必要はない。だけど、一体誰が自分たちの社会に合わせてくれないような奴を、同等に扱うというんだ?
自身の考え方を別の社会に適用しようとする(そしてその考え方の多くは、そこで受け入れられることはない)。これを行った時に、外国人にとっての日本での生活は難しいものになって来る。俺は思うんだが、それらは彼らが自分で生み出してしまった障壁であって、日本人は関係ない。
君がそれに気づいて、積極的に社会に溶け込もうとする。もしマナーや基本的なエチケットが些細なことだと思えても、いつかどれほど自分が周囲に受け入れられたかに気付く時が来る。人々と打ちとけ、君は友人を得るだろう。……それは毎日の経験を共有した、君を信頼してくれる本当の友人だ。これが俺の意見、そして君が見落としていることだと思う。

しかしながら、これらは一晩でどうにかなる問題でもない。全ては経験することだ。誰も6カ月程度でこれを把握できやしない。……あるいは、6年かかっても無理だろう。
日本で暮らすことは困難か? いや、どこで暮らすにしてもそれは挑戦的なもので、こういった覚悟は必要だ。

俺は日本で暮らすことが別にかっこいいと思っているわけではない。そういったファッション的な考え方で、ここに来たわけじゃないからだ。俺は自分の生活のために来た。多くの人間が、アメリカへ出稼ぎに来るのとそれは変わらず、特別なことではないと思っている。
幾人かにとって日本での生活は、興奮を覚えるほどの成功に感じるかもしれない。けれど、また幾人かにとっては、地獄の底にいるような気分かも知れないな。それは運命だったのか、あるいはその社会が不公平に働いたのかも。……だけど、それを決めるのも自分だから。

ちょっと長かったか、要するに何が言いたいかっていうと、――社会的ルール(規範)を避ければ、日本の悪い部分を見ずに済む。だけど良い部分も永久的に発見できないだろう。
posted by かせっち at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ&ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

敦盛

人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり


スティーブ・ジョブズ氏が逝去、56歳
米アップル、返り咲きCEOが駆け抜けたヒット街道(日経ビジネスオンライン)


(エントリより)
 米アップルの創立者、スティーブ・ジョブズ氏が10月5日、死去した。56歳。ジョブズ氏は体調不良が原因で今年1月から休養に入り、8月にはアップルの最高経営責任者(CEO)を退任。後任として当時、最高執行責任者(COO)だったティム・クック氏が昇格して陣頭指揮に当たっていた。

 既に第一線を退いていたとはいえ、アップルの精神的支柱だったジョブズ氏の死去が同社に与える影響は計り知れないものがある。米アップルは自社サイトのトップページを差し替え、ジョブズ氏の写真を掲載して追悼の意を示している。


2004年にジョブズが膵臓がんを患った報を聞いた時、親戚を膵臓がんで亡くした自分は「彼ももう長くない」と直感した。膵臓がんは見つかった時にはもう手遅れの場合が多く、事実その親戚も発覚から1年余りで他界したからだ。

それを思えばジョブズは長生きできた方だ。勿論最新の治療法を享受できる立場あったからだろう。とはいえ、ここ数年体の衰弱ぶりは隠しようもなく、最後のプレゼンに立った時の姿は痛々しいものであった。


五十余年の人生を太く短く走り切った

ジョブズの香典代わりにiPhone 4S買うかな…



(参考)
何度でも見ておきたい、感動を呼んだスティーブ・ジョブズ「伝説のスピーチ」(動画)(らばQ)

「Stay hungry, Stay foolish」
ジョブズ氏がシリコンバレーに遺したもの(ダイヤモンド・オンライン)


「世界を変えられると教えてくれた」 ジョブズ氏死去にIT界大物が続々追悼(J-CASTニュース)
スティーブ・ジョブズ死去に世界中の偉人が反応! 海外の反応(JAニュース)
前アップル代表、スティーブ・ジョブズ氏死去 56歳(痛いニュース)

news - Steve Jobs, 1955-2011(404 Blog Not Found)僕らが「ジョブズの魂」から学ぶもの(日経ビジネスオンライン)
スティーブ・ジョブズ死去--- この爆弾マークは修復できない(CNET Japanブログ)
posted by かせっち at 21:03| Comment(4) | TrackBack(0) | ブログ&ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月01日

立ちはだかる壁

間取りソフトを使って建て替えプランの妄想をしているものの、まず手始めにすることは現状の再確認。今住んでいる家の間取りを間取りソフト上で再現してみると、この家(及び敷地)の問題点が浮かび上がった。


1)間口が狭く、奥行きが深い「鰻の寝床」

前の家主が行った土地測量の記録を見ると、間口が3間弱、奥行きが10間少々の典型的な「鰻の寝床」の敷地になっている。奥行き方向が十分あり、間口も何とか車を2台横並びできる幅だが、やはり間口の狭さは否めない。

更にこの敷地に家を建てる際、「外壁を隣地境界線から50cm以上離す」という民法の規定に則った場合、建物の間口は2間半を切ってしまい、間口方向がかなり狭い建物になってしまうことになる。


2)間口方向に減築が必要

ところが、前の家主は今の家を間口2間半で建てており、隣地境界線との間隔は民法の規定を守れていない。尤も、隣家との了解が取れていればその限りではないそうで、今のところ両隣の家からクレームは付けられていない。

しかし、この家を買ったときに「建て替える時は間を確保して下さいね」と不動産屋に念を押されている。実際、50cmの間隔がないとガスの給湯器やエアコンの室外機が置けないし、外回り工事の足場も組めないので、間口方向に幅を詰めざるを得ないだろう。


3)建物が南に寄りすぎ

敷地は北側が道路に面し、東西南の三方が隣家の建物に囲まれている。特に南隣の建物で日差しが遮られ、1階の日当たりが悪い。更に前の家主が南側に部屋を増築したことが、1階の日当たりの悪さに拍車をかけてしまっている。

結局、日当たりがよい2階の一室がリビング代わりになってしまい、飯とトイレの度に1階まで下りる生活で実に不便。かといって、1階で生活するには日当たりの悪さを解決しなければならず、南に寄りすぎの建物を北側に寄せる必要があるだろう。


4)北側にはこれ以上寄せられない?

とはいえ、建物全体を北側に寄せると駐車スペースが圧迫される。また建物の北側は両隣とツライチで並んでいるので、自分の家が北側に突出すると西隣の採光を塞いでしまい、クレームをつけられるかもしれない。となると、奥行き方向も詰めざるを得ない。


つまり 現状から一回り減築することは確実な情勢(号泣)


これ以上、減築要素が出てこないことを祈るのみ…
posted by かせっち at 22:21| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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